話題株ピックアップ【夕刊】(2):マネックス、OLC、丹青社
■レーサム <8890> 1,360円 +58 円 (+4.5%) 本日終値
レーサム<8890>が大幅続伸。底値もみ合いから離脱して25日移動平均線との下方カイ離を解消する展開となっている。訪日外国人観光客の増加が商業地を中心とする地価上昇を後押ししている。地方圏でも、昨年に公示地価が26年ぶりにプラス転換した。特に札幌、仙台、広島、福岡の地方主要4市は9割を超える地点で地価が値上がりしている状況にあり、それを背景に不動産流動化ビジネス市場の拡大にも期待が高まってきた。そのなか、富裕層に投資用物件を販売し、ファンド運用も手掛ける同社は福岡中心部に九州最大のホステルを開設しており、今後の業容拡大効果が期待される状況にある。
■サンドラッグ <9989> 5,440円 +220 円 (+4.2%) 本日終値
サンドラッグ<9989>が3日続伸で、年初来高値を更新した。同社はきょう、3月度の月次売上高を公表。グループ全体の既存店売上高は前年同月比2.9%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。ドラッグストアの既存店売上高は、同3.6%増と3カ月ぶりのプラス。ディスカウントストアの既存店売上高が同1.7%増と、プラス圏での推移が続いていることも寄与した。
■マネックスグループ <8698> 590円 +18 円 (+3.2%) 本日終値
マネックスグループ<8698>が大幅に4日続伸。今月6日に仮想通貨交換業者の「コインチェック」(東京・渋谷区)を完全子会社化すると発表、コインチェック効果が期待され株価は人気化している。仮想通貨交換会社のビットフライヤーによると、足もとでビットコイン価格は、1ビットコイン=90万円台と回復基調を強めている。また、マネックスGの松本大社長は15日付の日本経済新聞で「コインチェックに関係する訴訟費用は最大で10億~20億円」との見方を示し、マネックスGの負担は限定的との観測が好感された。
■TATERU <1435> 2,370円 +70 円 (+3.0%) 本日終値
TATERU<1435>が反発。東海東京調査センターが13日付で投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価3700円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、18年12月期の営業利益を会社計画の71億1300万円を上回る79億8000万円(前期比35%増)予想。会社計画は引き渡し棟数について保守的とみており、主力事業の好調と好収益の周辺事業の収益貢献を見込んでいる。また、続く19年12月期も、同25%増の99億7000円と成長持続を見込んでいる。
■オリエンタルランド <4661> 10,810円 +230 円 (+2.2%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が反発。15日、東京ディズニーリゾートを拡張すると正式発表しており、これを好感した買いが入った。19年には東京ディズニーシー「ソアリン(仮称)」、翌20年には東京ディズニーランドの「美女と野獣エリア(仮称)」を中心とした複数施設が開業を迎えるが、その後も両パークのさまざまな開発計画を模索しており、パークの拡張について検討をしているという。なお、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのいずれかなど詳細などは、今後検討する。
■丹青社 <9743> 1,264円 +23 円 (+1.9%) 本日終値
丹青社<9743>は5日ぶり反発。全体相場が1月下旬以降軟調推移のなかで、同社の株価は2月14日に年初来安値979円をつけて以降一貫して上昇トレンドを堅持し、年初来高値圏での強調展開となっている。同社は3月13月、19年1月期の連結業績予想を発表した。売上高790億円(前期比5.1%増)、経常利益48億円(同1.2%増)、最終利益32億3000万円(同0.3%増)を見込んでいる。同社は、新たに策定した中期経営計画(19年1月期~21年1月期)に基づき、市場の活性化が見込まれる需要増加を確実に取り込む。さらに、20年以降の環境変化にも対応できるよう、引き続きデザイン力の向上、生産基盤の強化、先端コンテンツ応用演出の強化、安全・高品質の追求、働き方改革および生産性の向上の5つのテーマに取り組み、持続的な成長と更なる企業価値の向上に努める。中期経営計画最終年度の主な業績目標は、売上高875億円、経常利益62億円、最終利益42億円としている。
■イオンファンタジー <4343> 5,890円 +60 円 (+1.0%) 本日終値
イオンファンタジー<4343>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は5800円から7200円に引き上げた。会社側では19年2月期の連結営業利益は前期比11%増の66億円と5期連続増益を予想しているが、同証券では国内での「コト消費」の増加を追い風に同22%増の73億円への増額修正を見込んでいる。同社の成長ドライバーは中国などの海外事業に移り始めており、国内での収益拡大に加え、アジア地域の経済成長を追い風に中期的な成長が期待できる、とみている。
■東宝 <9602> 3,635円 +25 円 (+0.7%) 本日終値
東宝<9602>が反発。13日取引終了後発表した19年2月期の業績予想は、売上高2292億円(前期比5.6%減)、営業利益380億円(同20.1%減)、純利益263億円(同21.6%減)と減収減益を見込んでいることから朝方は売られたが、会社計画は保守的との見方が強まり切り返した。映画事業、演劇事業、不動産事業ともに売上高は減少するが、映画事業で、「恋は雨上がりのように」「羊と鋼の森」など話題作の公開が複数予定されているほか、3月29日にTOHOシネマズ日比谷がオープンするなど全国のスクリーン数が増加する。なお、年間配当は前期比10円減の35円となる予定だ。18年2月期業績は売上高2426億6800万円(前の期比3.9%増)、営業利益475億8600万円(同5.3%減)、純利益335億5300万円(同0.9%増)だった。映画事業、演劇事業、不動産事業ともに増収だったものの、前の期に「君の名は。」「シン・ゴジラ」などのメガヒットがあった反動が大きかった、映画事業の営業利益が伸び悩んだ。
■夢真ホールディングス <2362> 1,223円 +5 円 (+0.4%) 本日終値
夢真ホールディングス<2362>が続伸。前週末13日の取引終了後に発表した3月度の月次速報で、建築技術者派事業の売上高が前年同月比31%増の25億3400万円となったほか、営業利益が同58%増の4億9400万円と大幅増収増益となったことが好感された。引き続き稼働人数の増加や派遣単価の上昇により売上高が増加したことに加えて、旺盛な需要を背景に高稼働率を維持したことで、営業利益は単月として創業来過去最高を更新した。なお、技術者採用に関しては、17年10月からの累計で1373人と、年間計画2500人に対して堅調な推移となっているとしている。
■Gunosy <6047> 1,934円 -500 円 (-20.5%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率3位
Gunosy<6047>はストップ安。前週末13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年6月~18年2月)連結決算は、売上高78億7800万円(前年同期比40.1%増)、営業利益13億7000万円(同26.2%増)、純利益8億8100万円(同1.2%減)と大幅営業増益となったが、12~2月期では同4.3%営業減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。アクティブユーザー数の積み上がりにより、主力のGunosyAdsの売り上げが伸びたほか、既存メディアの広告在庫拡大に伴いアドネットワーク売り上げも順調に伸長。売上高は12~2月期でも同39.2%増と大幅増収となった。ただ、ユーザーの獲得のためテレビCMなどのプロモーション施策を積極的に展開し広告宣伝費の負担が大きくなっているほか、媒体費用も増加し利益を圧迫している。なお、18年5月期通期業績予想は、売上高107億4600万円(前期比38.8%増)、営業利益22億600万円(同45.4%増)、純利益14億7500万円(同31.0%増)の従来見通しを据え置いている。
株探ニュース