話題株ピックアップ【夕刊】(3):北の達人、ヤマダ電、キリン堂HD

注目
2018年4月16日 15時24分

■北の達人 <2930>  865円  -146 円 (-14.4%)  本日終値  東証1部 下落率8位

北の達人コーポレーション<2930>は大幅安。同社が13日取引終了後に発表した19年2月期の単独業績予想は、売上高が75億8900万円(前期比43.4%増)と急増、営業利益は24億3000万円(同73.1%増)、最終利益は16億4300万円(同73.3%増)と高変化を見込んでいる。営業利益は大幅ピーク利益更新が続くほか、今期配当も株式分割考慮で実質増配となっている。主力の「カイテキオリゴ」をはじめとする健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで急成長トレンドを走っている。ただ、株価は3月下旬から4月上旬にかけて10連騰を記録するなど大きく水準を切り上げてきたこともあって、目先利益確定の売りが株価を押し下げる格好となった。

■三栄建築設計 <3228>  1,964円  -250 円 (-11.3%)  本日終値  東証1部 下落率9位

13日に決算を発表。「上期経常は一転17%減益で下振れ着地」が嫌気された。三栄建築設計 <3228> が4月13日大引け後(15:30)に決算を発表。18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比17.2%減の22.5億円に減り、従来の5.3%増益予想から一転して減益で着地。

⇒⇒三栄建築設計の詳しい業績推移表を見る

■ヤマダ電機 <9831>  597円  -59 円 (-9.0%)  本日終値

ヤマダ電機<9831>は急落。前週末13日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1兆6010億円から1兆5730億円(前の期比0.6%増)へ、営業利益が746億円から380億円(同34.4%減)へ、純利益が470億円から290億円(同16.0%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。家電販売が堅調に推移したことや住宅関連事業への取り組みが奏功したことから、売上高は概ね計画通りに推移したものの、19年3月期に新業態店舗(家電住まいる館)への業態変更(改装)を約100店舗予定していることから、在庫の入れ替えや部門間在庫バランスの適正化による仕入れ絶対額の大幅な減少、政策的在庫処分を戦略的に行ったことなどで売上総利益が悪化した。また、子会社ヤマダ・エスバイエルホーム<1919>の業績が悪化したことも響いた。また、業績の下振れに伴い、従来18円を予定していた期末一括配当を13円に引き下げている。

■クリレスHD <3387>  1,179円  -49 円 (-4.0%)  本日終値

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅続落。13日の取引終了後、同日に予定していた18年2月期決算の発表を延期することを明らかにしており、これを嫌気した売りが継続した。連結子会社であるKRフードサービスの複数店舗(10店舗前後)において、人件費などの経費が不適切に他店に振り替えられていたことが判明したためという。なお、4月25日までに改めて決算発表を行う予定としている。

■U&C <3557>  2,640円  +500 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値

ユナイテッド&コレクティブ <3557> [東証M]が決算を発表。18年2月期の経常利益(非連結)は前の期比25.9%減の1億6600万円で着地。続く19年2月期は前期比42.2%増の2億3600万円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は鶏料理専門店「てけてけ」を軸に複数の外食店を展開している。前期は15店舗を新規出店し15.9%の増収を達成したが、原価高騰が利益を圧迫した。今期は過去最大の出店を計画し、33.7%の大幅増収を見込む。併せて、株主優待制度を新設すると発表したことも好感された。毎年2月時点で100株以上を1年超継続保有する株主を対象に、保有株数300株未満で1万円分の食事優待券、300株以上保有で3万円分の食事優待券を贈呈する。

■キリン堂HD <3194>  2,437円  +437 円 (+21.9%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

キリン堂ホールディングス<3194>が急伸し上場来高値を更新。13日取引終了後発表した19年2月期の業績予想は売上高1315億円(前期比3.8%増)、営業利益25億8000万円(同33.2%増)、純利益14億6000万円(同13.0%増)と大幅増益で、年間配当は前期比5円増の35円を見込んでいることが好材料視された。今期は、既存店の活性化、調剤薬局事業の拡大、関西ドミナントの推進などに取り組み、国内営業基盤を再構築し、営業利益率の改善を図る。なお、18年2月期業績は売上高1266億6600万円(前の期比8.8%増)、営業利益19億3700万円(同49.2%増)、純利益12億9100万円(同2.0倍)だった。年間配当は30円だった。同日発表した3月度の月次営業速報は、既存店売上高が前年同期比3.4%増と好調。また、3月度は、茨木市駅北口店、箕面桜ケ丘店、伊勢船江店の3店舗を新規出店し、3月末時点のグループ店舗数は362店となっている。

■ネクスグループ <6634>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ネクスグループ<6634>がストップ高。同社はルーターなど無線通信機器の開発を手掛けるファブレス企業。IoT社会の到来を追い風に今期損益は急回復途上にある。13日取引終了後に発表した18年11月期第1四半期(17年12月~18年2月)連結決算は売上高が40億600万円(前年同期比1.7%減)と小幅減収だったものの、営業損益は12億8500万円の黒字(前年同期7800万円の赤字)、最終利益は12億1600万円(前年同期比95.4%増)と急改善を示した。営業利益、最終利益ともに通期計画を大幅に超過しており、ポジティブサプライズとなった。

■グローバルウェイ <3936>  3,290円  +501 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ<3936>がストップ高。同社は転職や就職活動などの口コミ情報サイトを運営している。海外展開も図っており、13日取引終了後、スイスに子会社を設立し、自分の空き時間をチケットにして販売できるサービス「タイムチケット(TimeTicket)」事業のグローバル展開を目指すことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入した。同子会社はICO(仮想通貨による資金調達)実施に向けてスイス当局へ申請を行う方針。

■倉庫精練 <3578>  289円  +41 円 (+16.5%)  本日終値

倉庫精練<3578>が急騰。同社は前週末13日取引終了後、石川県金沢市に保有する土地(賃貸駐車場)の売却に伴い、19年3月期第1四半期に売却益約13億5000万円を特別利益に計上することを発表、同社の18年3月期最終利益は期初に2000万円の赤字を予想していただけにインパクトを与えた。同社株は地方経済活性化をテーマとした代表的な“金沢関連銘柄”として人気化した経緯があり、同社の持つ土地含み資産に注目が集まっていた。

●ストップ高銘柄

バルクホールディングス <2467>  551円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

ヨシムラHD <2884>  890円  -300 円 (-25.2%) ストップ安   本日終値

ロコンド <3558>  1,154円  -300 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値

TOKYO BASE <3415>  1,185円  -300 円 (-20.2%) ストップ安   本日終値

ベクトル <6058>  2,026円  -500 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値

サインポスト <3996>  3,110円  -700 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値

など、9銘柄

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