16日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で3日続落、銀行株に売り

市況
2018年4月16日 17時08分

週明け16日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比48.40ポイント(1.53%)安の3110.65ポイントと3日続落した。約10カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、50.74ポイント(1.53%)安の3257.64ポイントで取引を終えた。

指標下振れで中国景気の後退懸念が再浮上。先週末に公表された今年3月の貿易統計と金融統計は、そろって予想を下回った。なお、1~3月期GDP成長率や3月の各種経済指標(小売売上高や固定資産投資、鉱工業生産)があす発表される。結果を見極めたいとするスタンスも強まった。

銀行株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が3.5%安、中国農業銀行(601288/SH)が3.1%安で引けた。不動産株も安い。保利地産(600048/SH)が5.6%下落した。セメントや鉄鋼などの素材株も急落。自動車株や消費関連株、インフラ関連株、発電株なども売られた。

半面、産金株はしっかり。中金黄金(600489/SH)が1.4%上昇している。英米仏が合同でシリアの「化学兵器施設」を爆撃するなか、安全資産となる「金」を買う動きが活発化するとの思惑が広がった。

国内有数のリゾート地、海南島の関連銘柄も物色される。不動産・リゾート開発の海航創新(600555/SH)がストップ高し、旅行・レジャー会社の北部湾旅(603869/SH)が2.7%高と値を上げた。政策期待が高まっている。中国の習近平・国家主席は13日、海南省南部に位置する海南島全域を自由貿易試験区(FTZ)に指定する計画を明らかにした。

一方、外貨建てB株の相場は反落。上海B株指数が3.35ポイント(1.03%)安の323.11ポイント、深センB株指数が10.89ポイント(0.96%)安の1129.36ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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