韓国サムスン電子、サプライチェーンにブロックチェーンを導入か【フィスコ・ビットコインニュース】

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2018年4月16日 17時51分

韓国サムスン電子がサプライチェーンにブロックチェーンの導入を検討していると報じられている。同社のブロックチェーン技術者によると、物流コストの20%を削減できる見通しだという。

物流にブロックチェーンを取り入れるのはサムスンが初めてではない。英金融大手HSBCも2016年から貿易金融に関するブロックチェーンプロジェクトを開始しており、分散台帳技術を利用した信用状の管理に取り組んでいた。

信用状とは国際貿易における決済を円滑化するための手段の1つで、銀行が発行する支払い確約書のこと。貿易取引では相手が遠隔地にいるという性質上、商品の引き渡しと代金の決済にタイムラグが生じる。そのため前払いの場合、買い手が代金を支払っても商品を入手できないリスクを、後払いの場合は売り手が代金を回収できないリスクを負うことになる。これを解決するために利用されているのが信用状だ。銀行が買い手の代わりに代金の支払いを確約することで、買い手・売り手ともにリスクを回避することが出来るのである。

今回サムスンが取り組むのもこうした信用状の管理や港湾当局との調整などのようだ。同社は、約50万トンを空路で、約100万個のコンテナを海路でそれぞれ運ぶ見通しとなっている。ブロックチェーンの導入により、出荷と発売とのタイムラグを短縮し、さらなる需要の取り込みを狙うとみられている。

同社は1月にも台湾の半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)とマイニングに特化した集積回路(ASIC)の製造契約を締結したと報じられており、仮想通貨関連事業に積極的に取り組んでいる。

《DM》

提供:フィスコ

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