明日の株式相場見通し=投資家心理好転で買い優勢、日米首脳会談への注視継続
あす(19日)の東京株式市場は、日米首脳会談2日目の通商問題を巡る交渉内容への不透明感はあるものの、きょう日経平均株価が当面のフシ目とされてきた2万2000円を大きく上回ってきたことで、投資家心理が好転していることから買い優勢の展開となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、寄り付き前に米主要メディアが、ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と面会したと報じたことで、米朝首脳会談進展への期待が買い安心感につながった。また、日米首脳会談で、いまのところトランプ米大統領から通商問題で日本に対して過激な要求が示されていないことも買い支援材料となった。日経平均がフシ目とされてきた2万2000円台を約1カ月半ぶりに回復したことで、売りポジションを持つ海外投資家から株価指数先物にショートカバーが入り、現物市場での裁定買いを誘発して上げ幅が拡大したようだ」との見方が出ていた。
18日の東京株式市場は、日経平均株価が当面のフシ目として意識されていた2万2000円台を回復したことで、海外投資家から株価指数先物にショートカバーが入り、現物市場での裁定買いを誘発した。後場に入っても上昇を持続し、前日比300円高を超えたこの日の高値圏で推移した。日経平均株価終値は、前日比310円61銭高の2万2158円20銭と4日続伸した。
日程面では、日ロ戦略対話(モスクワ)、4月の金融システムリポートに注目。海外では、米3月のCB景気先行総合指数、米4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)