明日の株式相場見通し=決算発表本格化を前に買い手控え、“決算リスク”回避を意識
あす(20日)の東京株式市場は、きょうまで日経平均株価が5日続伸で合計530円の上昇となっていることへの警戒感に加え、来週から本格化する18年3月期決算と19年3月期業績見通しの発表を前にして、“決算リスク”を回避する意識から買い手控え姿勢が強まりそうだ。
市場関係者からは「日米首脳会談では、日米間の通商問題や為替について、一部で懸念されていたトランプ米大統領からの厳しい要請が出なかったとの受け止めが広がり、鉄鋼、非鉄など景気敏感株が買われた。ただ、相場を支えているのは主力大型株への外国人投資家の買いで、国内個人投資家の売買比率の高い中小型株は総じて冴えない展開が続いている。財務省を巡る不祥事が相次ぎ、長期化していることで安倍政権の求心力低下懸念が強まっている」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は後場に入って伸び悩んだものの売り物をこなし、小幅ながら前日比プラス圏をキープした。日経平均株価終値は、前日比32円98銭高の2万2191円18銭と5日続伸した。
日程面では、人工知能(AI)を活用したインターネットサービスの企画・開発・運営を手掛けるHEROZ<4382>が東証マザーズ市場に新規上場する。
このほかに、3月と17年度の消費者物価指数、2月の毎月勤労統計確報値、3月の粗鋼生産、3月の全国百貨店売上高、3月の全国コンビニエンスストア売上高に注目。海外では、G20財務相・中央銀行総裁会議、IMF・世銀春季総会が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
最終更新日:2018年04月19日 17時18分