【↓】日経平均 大引け| 反落、中東での地政学リスクを嫌気し売り優勢 (5月9日)

市況
2018年5月9日 16時40分

日経平均株価

始値  22463.01

高値  22478.64(10:15)

安値  22364.75(13:58)

大引け 22408.88(前日比 -99.81 、 -0.44% )

売買高  17億2743万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9264億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、中東での地政学リスクを嫌気してリスクオフの流れに

2.トランプ米大統領のイラン核合意離脱で買い手控えムードだが、下げ渋る場面も

3.1ドル=109円台半ばへの円安が下支えとなるも、輸出株への買いは限定的

4.後場取引時間中に決算を発表したトヨタは売買代金トップとなり、株価も上昇

5.東証1部の6割の銘柄が下落も、売買代金は2兆9000億円台と高水準に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは2ドル高と小幅ながら4日続伸。米国のイラン核合意離脱を受け、シェブロンなど石油関連が買われたほか、JPモルガン・チェースなど銀行株も値を上げた。

東京市場では売り優勢の展開となり、日経平均株価は前場急速に下げ幅を縮小する場面もあったが戻しきれず売り直された。市場予測を上回ったトヨタ自動車の決算などから、後場終盤はやや下げ渋った。

9日の東京市場は、トランプ米大統領がイランとの核合意離脱を表明、これを受けて中東情勢を巡る地政学リスクの高まりが懸念され、全般は売りに押された。途中下げ渋る場面もあったが、リスク回避目的で国内外投資家が保有株を減らす動きが重荷となった。外国為替市場では1ドル=109円台半ばまで円安が進んだものの輸出株の買いにはあまり反映されなかった。業種別では医薬品株の下落が目立ち、精密機器や海運株の下げも全体指数を押し下げた。東証1部の値下がり銘柄数が全体の6割を占めたが、下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は2兆9000億円台に膨らんだ。

個別では、任天堂<7974>が売られ、武田薬品工業<4502>も軟調。マネックスグループ<8698>が大幅安となり、ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども下落した。EMシステムズ<4820>、ユニゾホールディングス<3258>などが急落、横河電機<6841>、ニプロ<8086>などの下げも目立った。アシックス<7936>も売られた。

半面、トヨタ自動車<7203>が売買代金トップで上昇したほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。昭和電工<4004>が値を飛ばし、東海カーボン<5301>も大幅高。丸和運輸機関<9090>、スクロール<8005>、キッツ<6498>、デジタルアーツ<2326>がストップ高に買われたほか、市光工業<7244>も急伸。日本冶金工業<5480>、ラウンドワン<4680>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアサヒ <2502> 、トヨタ <7203> 、リクルート <6098> 、ソフトバンク <9984> 、コムシスHD <1721> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は大塚HD <4578> 、横河電 <6841> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約51円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)水産・農林業、(3)パルプ・紙、(4)輸送用機器、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)電気・ガス業、(3)精密機器、(4)海運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△デジアーツ <2326>

今期経常は31%増で5期連続最高益、8円増配。

△テリロジー <3356> [JQ]

前期経常を82%上方修正。

△冶金工 <5480>

今期経常は2倍増益、2円増配。

△ソネットMN <6185> [東証M]

今期経常は40%増で6期連続最高益更新。

△キッツ <6498>

今期経常は12%増で12期ぶり最高益、2円増配。

△エレコム <6750>

今期経常は2%増で6期連続最高益更新。

△市光工 <7244>

上期経常を37%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額。

△スクロール <8005>

今期経常は71%増益。

△PALTAC <8283>

今期経常は8%増で8期連続最高益・2円増配。

△丸和運機関 <9090>

今期経常は22%増で4期連続最高益、実質増配。

▼ニチレイ <2871>

18年3月期営業利益が従来予想を下振れ。

▼ユニゾHD <3258>

公募増資と売り出しを実施。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)市光工 <7244> 、(2)丸和運機関 <9090> 、(3)スクロール <8005> 、(4)NDS <1956> 、(5)GDO <3319> 、(6)キッツ <6498> 、(7)デジアーツ <2326> 、(8)エレコム <6750> 、(9)ハウスドゥ <3457> 、(10)冶金工 <5480>

値下がり率上位10傑は(1)EMシステム <4820> 、(2)日エスコン <8892> 、(3)ユニゾHD <3258> 、(4)ジャムコ <7408> 、(5)イマジカロボ <6879> 、(6)ムゲンE <3299> 、(7)横河電 <6841> 、(8)エディオン <2730> 、(9)ぴあ <4337> 、(10)島精機 <6222>

【大引け】

日経平均は前日比99.81円(0.44%)安の2万2408.88円。TOPIXは前日比6.91(0.39%)安の1772.91。出来高は概算で17億2743万株。東証1部の値上がり銘柄数は754、値下がり銘柄数は1237となった。日経ジャスダック平均は3989.93円(5.27円安)。

[2018年5月9日]

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