話題株ピックアップ【夕刊】(1):有沢製、ユニシス、堀場製

注目
2018年5月10日 15時15分

■有沢製作所 <5208>  1,243円  +242 円 (+24.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

有沢製作所<5208>がストップ高。同社はプリント基板向けなどを主体とする電子材料メーカーで、台湾子会社の生産能力増強などに伴い今期も業績成長トレンドが続く見通し。9日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は、売上高が477億円(前期比16.6%増)、営業利益は42億5000万円(同17.2%増)、最終利益は36億円(同4.3%増)を見込むなど好調。また、18年3月期もスマートフォン向けなどを中心に電子材料が伸び、売上高409億900万円(前の期比18.7%増)、営業利益36億2700万円(同2倍)、最終利益34億5200万円(同69.5%増)と高変化を示した。これを好感する形で高水準の買いを呼び込んでいる。

■テクマトリックス <3762>  2,039円  +314 円 (+18.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

テクマトリックス<3762>が大幅高。同社は9日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを22億円(前期比15.6%増)としていることや、年間配当計画を前期比3円増配の23円としていることが好感されたようだ。売上高は245億円(同4.2%増)を予想。主力の情報基盤事業では、クラウド時代に対応し、サイバー攻撃を防御することができる次世代のネットワーク・セキュリティー関連商材およびサービスの拡充を目指すほか、アプリケーション・サービス事業では医療分野やCRM分野、インターネットサービス分野でクラウドサービスを推進するとしている。

■日本ユニシス <8056>  2,630円  +393 円 (+17.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

日本ユニシス <8056> が急反騰し、年初来高値を更新した。9日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比16.2%増の160億円で着地。続く19年3月期も前期比10.6%増の178億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は新規稼働案件があったアウトソーシングや利益率の高い自社ソフトの販売増加が収益を牽引した。今期はアウトソーシングやシステムサービスの伸長を見込むほか、収益性のさらなる改善を目指す構えだ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の50円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■システナ <2317>  5,020円  +700 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位

ソフト開発支援を主力とするシステナ <2317> が続急騰し、上場来高値を更新した。9日大引け後、5月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比51.1%増の51.4億円に拡大して着地。続く19年3月期は前期比11.0%増の57.1億円に伸びる見通しとなった。今期も車載、社会インフラ、ネットビジネス、スマートデバイス/ロボット/AIといった事業分野を柱とし、4期連続の経常最高益更新を目指す。同時に、今期の年間配当は13円とし、5月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は13.0%増配とする方針とした。

■MS-Japan <6539>  7,350円  +1,000 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

MS-Japan<6539>は急反騰。9日の取引終了後に発表した19年3月期の単独業績予想で、売上高37億9200万円(前期比21.6%増)、営業利益15億1200万円(同29.1%増)、純利益10億3500万円(同13.8%増)と連続営業最高益更新を見込んでいることが好感された。今期は、約1万7000人(同18.1%増加)の新規登録者の獲得を目指し、企業業績の改善による人員増員や働き方の見直しに伴う企業の人材需要に対応する見通し。さらに、運営するコミュニケーションプラットフォーム「Manegy(マネジー)」で、機能およびコンテンツの充実を図り、潜在的な人材紹介サービス利用者の獲得を図る方針だ。なお、18年3月期決算は、売上高31億1700万円(前の期比26.4%増)、営業利益11億7000万円(同18.6%増)、純利益9億1000万円(同31.6%増)だった。

■福山通運 <9075>  5,310円  +700 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位

福山通運<9075>がストップ高の5310円まで買われ、上場来高値を更新した。9日取引終了後発表した19年3月期連結業績予想で、売上高2765億円(前期比3.2%増)、営業利益171億円(同16.1%増)、純利益122億円(同14.4%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。国内の貨物輸送量に大きな伸びは見込めないものの、運賃改定や営業拠点の拡充・整備が寄与し、売上高が伸長する見通し。また人件費、外注費などのコスト増加を見込むが、生産性の向上などが奏功し、利益を押し上げる。18年3月期連結業績は、売上高2677億9900万円(前の期比4.7%増)、営業利益147億2600万円(同33.3%増)、純利益106億6400万円(同12.9%増)だった。

■あらた <2733>  7,610円  +1,000 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位

日用品卸大手のあらた<2733>はストップ高で上場来高値を更新した。同社は9日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを100億円(前期比5.9%増)としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の80円としていることが好感されたようだ。売上高は7600億円(同3.7%増)を予想。国内経済の緩やかな回復基調を背景とした個人消費の持ち直しや、好調なインバウンド消費などが追い風になるとみている。また、同時に17年5月に発表した中期経営計画を上方修正。20年3月期の目標数値を、連結売上高は7600億円から7800億円に、経常利益は100億円から105億円にそれぞれ引き上げている。

■堀場製作所 <6856>  9,310円  +1,130 円 (+13.8%)  本日終値

堀場製作所 <6856> が続急騰し、上場来高値を更新した。9日大引け後に発表した18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比48.5%増の89.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、半導体システム機器の販売が大幅に増加したことが寄与。自動車計測システム機器部門や環境・プロセスシステム機器部門の収益拡大も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の284億円→334億円に17.6%上方修正。増益率が6.7%増→25.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■コスモスイニシア <8844>  928円  +103 円 (+12.5%)  本日終値

コスモスイニシア <8844> [JQ] が急反騰。9日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比25.4%増の43.6億円で着地。続く19年3月期も前期比9.9%増の48億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は一棟物件など投資用不動産の引き渡し棟数が増加したソリューション事業の収益が急拡大した。今期はソリューション事業の好調が続く一方、海外ホテル・リゾート運営事業の売却により海外事業は縮小する見通しだ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の11円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■JCU <4975>  2,663円  +284 円 (+11.9%)  本日終値

JCU <4975> が急反騰。9日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比26.7%増の69.7億円で着地。続く19年3月期も前期比4.7%増の73億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はスマートフォン向けプリント配線板用めっき薬品や自動車部品用めっき薬品の好調が収益を牽引した。今期は海外を中心に薬品販売の伸長が続き、12.5%の2ケタ増収を見込む。また、今期の年間配当は45円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は5.9%増配とする方針とした。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.