明日の株式相場見通し=2万2500円挟み一進一退、25日・75日GC達成で中期先高期待感も
あす(11日)の東京株式市場は、18年3月期決算と19年3月期業績見通しの発表がピークを迎えるなか、開示内容を評価した個別銘柄物色の活況は継続しそうだ。ただ、一方で週末ということもあり、ポジション調整の売りも想定される。4月末以降の日経平均株価を見ると、心理的フシ目とされる2万2500円を超えると戻り売りに押される値運びとなっている。あすは、このフシ目を挟んで一進一退の動きとなりそうだ。
市場関係からは「9日の取引時間中に、市場予想に比べて良好な19年3月期業績見通しを発表したトヨタ自動車<7203>の売買代金が2日続けて東証1部のトップとなった。その影響もあってか、主力大型株に売買が集中する傾向が顕著だ。東証2部や新興市場の指数の多くは前日比マイナスで引けた。一方、テクニカル面では日経平均の25日移動平均線(2万2034円00銭=10日終値)が、75日移動平均線(2万2031円95銭=同)を下から上に抜けるゴールデンクロス(GC)を達成しており、中期的な先高期待感が浮上している」との見方が出ていた。
10日の東京株式市場は、前日の欧米株上昇を引き継ぎ買い優勢の展開となり、日経平均は一時2万2500円台を回復。買い一巡後は上値の重さも意識された。日経平均株価終値は、前日比88円30銭高の2万2497円18銭と反発した。
日程面では、4月のマネーストック、5月のオプションSQ(特別清算指数)算出に注目。海外では、米4月の輸出入物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)