明日の株式相場見通し=警戒感から一服商状に、個別物色の流れは継続
あす(15日)の東京株式市場は、決算発表に伴う好業績銘柄を買い進む流れは継続するものの、きょうまでの日経平均3日続伸で合計456円の上げ幅と短期間での急上昇に警戒感も予想されることから、利益確定売り優勢で全般地合いは一服場面となりそうだ。
市場関係者からは「きょう寄り付き直後は、前週末の大幅高による戻り待ちの売りへの警戒感などから、日経平均は安く始まった。ところが、次第に決算や業績見通しで好内容を開示した銘柄を中心に買い進む動きに支えられて、午前10時以降は一貫してジリ高歩調で推移した。きょうリード役を果たした銘柄は、18年12月期第1四半期(1~3月)の営業利益が471億4400万円(前年同期比95.3%増)となった資生堂<4911>で、終値で前週末比約16%もの急騰となった。さらに、業種別では不動産が急騰して全体相場を牽引した」との見方が出ていた。
週明け14日の東京株式市場は、朝安後に買い優勢の展開となり、日経平均株価は2万2900円目前まで上昇する場面があった。日経平均株価終値は、前週末比107円38銭高の2万2865円86銭と3日続伸した。
日程面では、3月の第3次産業活動指数、4月の投資信託概況に注目。海外では、中国4月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、独1~3月期のGDP、米4月の小売売上高、米5月のNY連銀製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)