11日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で6日続伸、舜宇光学が7.9%上昇

市況
2018年5月14日 18時00分

週明け14日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比419.02ポイント(1.35%)高の31541.08ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が199.25ポイント(1.61%)高の12544.55ポイントとそろって6日続伸した。ハンセンは約2カ月ぶりの高値水準に達している。売買代金は1066億9800万香港ドルだった(11日の売買代金は999億3600万香港ドル)。

米中貿易戦争の警戒感がやや後退するなかで、投資家心理が上向いている。米当局が制裁を科した中興通訊(ZTE:763/HK)に関し、トランプ米大統領は13日に「早期の事業再開を支援する」と自身のツイッターに書き込んだ。米中通商協議の再開を近日中に控え、両国の歩み寄りが期待される状況となっている。また、11日引け後に中国の4月金融統計が公表され、人民元建て新規融資の伸びが予想を上回ったこともプラス材料だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.9%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.3%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.8%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株やネット株、石油・石炭株なども軒並み買われている。

中国空運セクターも高い。中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって4.7%、中国国際航空(753/HK)が2.6%ずつ上昇した。航空運賃の引き上げが手がかりになっている。

他の個別株動向では、ZTE向け部品サプライヤーの摩比発展(MOBIディベロップメント:947/HK)が32.2%高と急騰。ZTEの制裁解除に対する期待感が強まった。このほか、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(2038/HK)が19.0%高と急反発。グループ企業のA株上場申請が認可されるなか、シナジー効果が最大化すると期待された。

半面、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が4.8%安と後場から急落(前引けは4.2%高)。昼に公表した1~3月期決算が6.0%増益にとどまり、市場予想を下回ったことが嫌気された。

一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.34%高の3174.03ポイントで取引を終えた。消費関連や金融株、空運株が高い。自動車株や半導体関連株も物色された。半面、石油や石炭のエネルギー株はさえない。不動産株、軍需関連株なども値を下げている。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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