今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦緩和への思惑後退でドル伸び悩みも

通貨
2018年5月23日 8時39分

22日のドル・円相場は、東京市場では110円84銭から111円19銭まで上昇。欧米市場でドルは110円80銭まで下げた後に111円08銭まで反発したが、その後は伸び悩み、110円90銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。米中貿易摩擦問題をめぐる思惑が交錯する中、ドル売り・円買いがやや強まっている。日経平均株価の動きを手掛かり材料に、110円台後半で一進一退の値動きとなりそうだ。

中国政府は22日、自動車の輸入関税を7月1日付で最大25%から15%に引き下げると発表した。一方で、トランプ大統領は米中通商協議の結果に満足していないと述べたほか、米国企業との商取引禁止を命じた中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)の制裁措置の見直しの代わりに最大13億ドル規模の罰金と経営陣の刷新を要求する可能性を示した。これを受けて、市場では米中貿易摩擦問題への警戒感が強まり、投資家心理が悪化。米株式市場の下落をながめ、ドル売り・円買いが強まっている。

また、トランプ米大統領が6月12日に予定されている米朝首脳会談についても、日時を延期する可能性を示したことも、ドル相場の圧迫材料となっている。さらに、日本時間夜に公表される4月の米新築住宅販売件数や米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を控えて模様眺めムードも広がっており、ドル・円などの主要通貨の取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある。

《CS》

提供:フィスコ

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