話題株ピックアップ【夕刊】(3):寿スピリッツ、東洋エンジ、Jフロント

注目
2018年6月4日 15時22分

■寿スピリッツ <2222>  5,890円  +90 円 (+1.6%)  本日終値

寿スピリッツ<2222>が反発。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断を新規「A」としカバレッジを開始した。目標株価は6700円とした。人気ブランド「ルタオ」などを擁するお菓子の総合プロデューサー。18年3月期の連結営業利益は前の期比30%増の50億1200万円と最高益を更新した。19年3月期の同利益も前期比20%増の60億円(会社予想は58億円)と連続増益を見込む。インバウンド対策、海外展開、首都圏強化という3つの分野での重点施策を継続して推進する効果が出ている。インバウンド対策では、国際線ターミナル免税エリアでの催事・常設売り場の拡大に注力しているほか、海外展開はアジア6カ国に39店舗を展開、首都圏では新規出店などで販路を拡大している。市場の開拓余地は大きく、今後の成長性が評価されている。

■東洋エンジニアリング <6330>  855円  +12 円 (+1.4%)  本日終値

東洋エンジニアリング<6330>が続伸。この日、大林組<1802>と共同で、大林神栖バイオマス発電(東京都港区)が茨城県神栖市に計画している50メガワット級バイオマス発電所建設プロジェクトを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同プロジェクトは、主に木質ペレットを燃料とするバイオマス専焼発電所を建設するもの。同社は大林組と共同で発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC業務を一括請け負いで実施するとしている。

■あさひ <3333>  1,330円  +18 円 (+1.4%)  本日終値

あさひ<3333>が反発。午後1時ごろに5月度の月次営業速報を発表しており、既存店売上高が前年同月比3.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は同3.4%減と苦戦したものの、客単価が同7.5%増と上昇を続けており、これが貢献した。なお、全店売上高は同9.7%増だった。

■松屋 <8237>  1,505円  +20 円 (+1.4%)  本日終値

松屋<8237>が反発。前週末1日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比9.4%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。休日が1日少ない影響はあったものの、初旬のゴールデンウイークを皮切りに、国内外の顧客の来店・買い上げで銀座店が好スタートとなったことが寄与した。商品別では衣料品は婦人服のブラウスを中心に、また雑貨は帽子、サングラス、サンダルなども売り上げを伸ばした。また、免税売上高も引き続き化粧品や時計が堅調となり全体を牽引した。

■Jフロント <3086>  1,732円  +22 円 (+1.3%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>が反発。前週末1日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比0.8%増と14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日少なかったことに加えて、上旬の気温が前年に比べて低かったことや、前月好調の反動で夏物衣料品の動きが鈍かったものの、訪日外国人客を中心に化粧品やラグジュアリーブランド、高級時計などが引き続き好調だった。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は同56%増だった。

■グンゼ <3002>  7,140円  +80 円 (+1.1%)  本日終値

グンゼ<3002>が3日続伸。東海東京調査センターが1日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を7700円から8500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、容器革命でペットボトルのラベルなどで使われる「シュリンクフィルム」が好調に推移すると見込んでおり、飲料だけでなく食料品や化粧品などでもペットボトルの使用が増加し、形状も複雑化して需要が増加していると指摘。19年3月期業績の営業利益予想を68億円から72億5000万円へ上方修正している。

■三越伊勢丹 <3099>  1,358円  +15 円 (+1.1%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が3日ぶりに反発。前週末1日の取引終了後に発表した5月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高は前年同月比2.4%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。5月は平均気温が低かったこともあり、盛夏物の動きがやや鈍かったものの、GWの催事を中心に動員を伸ばした基幹店や、名古屋、札幌地区で高額品や化粧品が売り上げを牽引した。なお、免税売り上げは引き続き好調に推移し、日本人顧客同様に化粧品や高額品への関心が高かった。

■大塚ホールディングス <4578>  5,499円  +35 円 (+0.6%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>はしっかり。この日の寄り前に、子会社である大塚製薬が新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」について、欧州医薬品評価委員会(CHMP)から、成人の統合失調症の適応で承認勧告を受け取ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「ブレクスピプラゾール」は、大塚製薬が創製した新規作用機序を有する抗精神病薬で、デンマークのルンドベック社とグローバル・アライアンス契約を締結。米国では成人の大うつ病の補助療法と統合失調症の2つの適応で既に承認されており、カナダ、日本でも統合失調症の適応で承認されている。昨年3月には、統合失調症の適応で欧州に申請していたが、今回、承認勧告を受け取ったことで今後、欧州委員会により販売承認について最終的に判断される予定だ。なお、18年12月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ワークマン <7564>  4,495円  +25 円 (+0.6%)  本日終値

ワークマン<7564>がしっかり。1日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比3.4%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に降雨日が多かったことで、長靴やレインウエアなど雨関連商品が好調に推移した。また、気温の高い日が続いたことで、カーゴパンツ、長袖ジャンパー、メッシュ靴下、レギンス、アームカバーなど夏物衣料も堅調な動きとなった。なお、5月末現在の店舗数は820店舗という。

■Jテック・C <3446>  6,970円  +1,000 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

ジェイテックコーポレーション<3446>がストップ高。この日、米国スタンフォード大学内にある、SLAC国立加速器研究所(SLAC)のX線自由電子レーザー施設LCLSから、超高精度ミラー20枚を一括で受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。契約額は一括の契約額としては同社として過去最大の約3億2000万円で、19年6月期に売り上げ計上する見込み。さらに、同施設での研究成果が、世界の各放射光施設における同社の放射光用X線ミラー「Osaka Mirror」の必要性の認識につながることが期待されている。

■AppBank <6177>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

AppBank<6177>がストップ高。午後1時ごろ、7月4日から5日の2日間にわたってベルサール汐留(東京都中央区)イベントホールで開催される「2018 TokenSky Blockchain Conference Tokyo Session」へ、マックスむらい氏の登壇が決定したと発表しており、これを好感した買いが入った。「TokenSky」は、アジア最大級のトークンエコノミーとブロックチェーン業界向けイベント。世界的に著名な経済学者や教授、投資家、事業家などの有識者・専門家が集まり、ブロックチェーンに関するさまざまな機会・問題などについて議論し、前回の18年3月14日~15日に韓国で開催されたソウルセッションでは、170人・団体が登壇したという。

●ストップ高銘柄

スパンクリト <5277>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

理研グリーン <9992>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

シンワワイズ <2437>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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