話題株ピックアップ【夕刊】(1):シーイーシー、ラクオリア、TDK

注目
2018年6月8日 15時09分

■シーイーシー <9692>  4,495円  +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

シーイーシー <9692> がストップ高。7日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比94.4%増の13.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。活況な市場を背景に工場設備の稼働監視システムなどスマートファクトリー関連の販売が好調だったほか、セキュリティサービスの導入も進み、15.7%の大幅増収を達成したことが寄与。前期に発生した不採算案件が減少したことに加え、生産性の向上なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の19.6億円→23.5億円に19.9%上方修正。増益率が17.4%増→40.7%増に拡大し、従来の16期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。なお、通期の経常利益は従来予想の42億円(前期は38.1億円)を据え置いた。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,492円  +232 円 (+18.4%) 一時ストップ高   本日終値

ラクオリア創薬<4579>が続急伸。きょう付の日本経済新聞で「米商務省は7日、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対する制裁の見直しで同社と合意したと発表した」と報じられたことを受けて、遅延が発表されていた同社と中国ZTEカミング・バイオテック社との合弁会社設立が進むとの期待から買いが入ったようだ。ラクオリア創薬とZTEバイオテック社は、今年1月に合弁会社設立契約を締結し、9月の新会社設立に向けた準備を進めていたが、ZTEバイオテック社のグループ主要会社であるZTEコーポレーションが北朝鮮やイランに違法に通信機器を輸出していた問題で、米国企業との取引を禁止する制裁が科され、主要事業を停止したことから、5月31日に新会社設立が遅延することになったと発表していた。今回、制裁が見直されることで米企業からの部品調達が可能となることから、新会社設立に向けた準備も進捗が期待されている。

■ライフネット生命保険 <7157>  601円  +88 円 (+17.2%) 一時ストップ高   本日終値

ライフネット生命保険<7157>が朝方から買いを集め、一時ストップ高に買われた。7日取引終了後、5月単月の新契約件数は4827件(前年同月比98%増)となったと発表したことが好材料視された。なお、新契約金額は260億5400万円(前年同月比2.0倍)だった。

■ハウスドゥ <3457>  5,400円  +465 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ハウスドゥ <3457> が続急伸。同社は不動産売買仲介の「ハウスドゥ」を全国にフランチャイズ展開している。10日放送予定のTBS系列「がっちりマンデー!!」で同社が紹介されるとしており、放送前に思惑買いが向かったもよう。「たった3年で100店以上増えてる大急増店!」という特集で取り上げられるようだ。

■クミアイ化学工業 <4996>  832円  +56 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

クミアイ化学工業<4996>が7日続伸。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年11月~18年4月)連結決算が、売上高541億7900万円(前年同期比42.3%増)、営業利益47億9200万円(同64.4%増)、純利益44億5400万円(同33.1%増)と大幅増益だったことが好感された。昨年5月にイハラケミカル工業と経営統合した効果に加えて、国内農耕地向け農薬や北米向け畑作用除草剤「アクシーブ」が好調に推移したことが寄与した。また、予定していた研究費など販管費の一部が下期に期ずれすることも大幅増益に貢献した。なお、従来は期末一括で8円の配当を予定していたが、中間3円・期末5円に修正した。18年10月期業績予想は、売上高950億円(前期比22.1%増)、営業利益46億円(同22.2%増)、純利益45億円(同38.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■FRONTEO <2158>  1,257円  +68 円 (+5.7%)  本日終値

FRONTEO<2158>が続伸。米国での訴訟支援が主力とするが、人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業への展開にマーケットの注目が集まっている。直近では婚活支援サービスを展開するパートナーエージェント(東京都品川区)が「KIBIT」の活用を開始するなど客層を広げている。また、5月22日には、ヘルスケア産業向けに開発したAI「Concept Encoder」の基礎技術について、子会社を通じ日本で特許査定の取得を発表するなど話題性が高い。

■ヘリオス <4593>  1,670円  +66 円 (+4.1%)  本日終値

ヘリオス<4593>が続伸。7日の取引終了後、米アサシス社が開発する幹細胞製品「MultiStem(マルチステム)」に関して、独占的ライセンス権を拡大することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回合意したのは、マルチステム単体での眼科疾患治療法開発・販売について、日本国内限定だったものを全世界へ拡大することや、全世界を対象としたiPS/ES細胞由来眼科製品とマルチステム併用療法の開発・販売などに関して。これらの権利獲得に対して、ヘリオスは18年12月期第2四半期から4半期ごとに250万ドルずつ、4回にわたって総額1000万ドルを支払うほか、脳梗塞急性期もしくはARDSに関して将来開発が成功した際には、1000万ドル全額がヘリオスからアサシス社へ支払い義務の発生するマイルストン金から減額されるとしている。

■TDK <6762>  11,040円  +330 円 (+3.1%)  本日終値

TDK<6762>は6連騰、年初来高値を更新。時価は2007年7月以来約11年ぶりの高値圏に浮上している。同社が手掛けるコンデンサーや圧電材料が自動車向けに好調で19年3月期は17%増益で営業利益は1000億円を回復する見通し。セラミックス材料を積層して作る全固体電池の開発など電気自動車(EV)向け2次電池分野でも注目度が高い。

■ISID <4812>  3,460円  +80 円 (+2.4%)  本日終値

ISID<4812>が堅調。この日、欧州最大級の応用研究機関である独フラウンホーファー研究機構(ミュンヘン)と、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)事業を行う合弁会社「Two Pillars(トゥーピラーズ)」を設立したと発表した。新会社は、ドイツ政府が推進するインダストリー4.0の中核地域であるオストヴェストファーレン・リッペに拠点を置き、欧州の製造業を対象に、ISIDグループの構想設計支援システム「iQUAVIS(アイクアビス)」をベースとした先進的なMBSEプロセス支援機能を提供。また、フラウンホーファー傘下の研究所であるフラウンホーファーIEMが持つMBSEメソッド「CONSENS(コンセンス)」をベースとしたコンサルティングサービスも提供するとしている。なお、フラウンホーファーは、研究成果の事業化を促進するスピンオフプログラムにより、これまで350を超える起業の実績を有しているが、日本企業との合弁会社設立は今回が初となる。

■アルヒ <7198>  2,100円  +45 円 (+2.2%)  本日終値

アルヒ<7198>は8日続伸。7日の取引終了後、IBJ<6071>と協業し、8月をメドにARUHIフランチャイズ店を都内にオープンすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同店舗では、結婚式・旅行・子育て・資産形成・老後といった将来のさまざまなライフイベントのシミュレーションをしながら、納得感のある住宅ローンを提供するという。これによりアルヒは、今までにない顧客層への提案ができる店舗の運営が可能となるとしており、業績への貢献が期待されている。

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