話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユビキタ、アルファP、ヒューマン
■オートバックスセブン <9832> 1,997円 -45 円 (-2.2%) 本日終値
オートバックスセブン<9832>は続落。7日の取引終了後に発表した5月の月次売上概況(速報)で、国内既存店売上高が前年同月比9.2%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。休日が前年に比べて1日少なかったことに加えて、昨年6月に実施したタイヤ値上げに伴う駆け込み需要の反動が影響した。なお、全店売上高は同9.0%減だった。
■トヨタ自動車 <7203> 7,480円 -47 円 (-0.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が軟調な展開。ここ上昇傾向にあった米10年債利回りが低下しており、足もと外国為替市場ではドル売りが優勢となった。1ドル=109円台後半の推移と円安が一服していることで、輸出採算改善期待で買われてきた同社にも利益確定の売りが優勢となった。また、G7サミットなど重要な政治スケジュールを控え、米国との貿易摩擦問題などの行方を見極めたいとの思惑も働いた。
■ユビキタス <3858> 1,081円 +150 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ユビキタス<3858>が急伸。きょう付の日刊工業新聞で「村田製作所はユビキタスと共同で、電源がオフ状態から約2秒で起動するWi―Fi(ワイファイ)モジュールを開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、開発したWi―Fiモジュールは、最速0.1秒でパソコンやカメラなどの機器に接続し、起動を含めると約2秒で通信を可能にしたという。これにより待機電力の抑制につながるほか、必要時のみ起動する製品の実現にもつながり、需要の広がりが期待されている。
■アルファポリス <9467> 5,380円 +600 円 (+12.6%) 本日終値
アルファポリス <9467> [東証M]が続急騰し、上場来高値を更新した。同社株は5月10日に発表した決算が好感され11連騰した後、もみ合いが続いていたが、昨日から再び騰勢を強め本日は5440円まで上値を伸ばす場面があった。大和証券投資信託委託が6日付で提出した大量保有報告書で同社株の発行済み株式数の5.19%を取得したことが判明。これを受けて需給思惑が働いたようだ。
■ヒューマン <2415> 1,768円 +188 円 (+11.9%) 本日終値
ヒューマンホールディングス<2415>が大幅3日続伸。きょう付の日本経済新聞で、「海外IT(情報技術)技術者の派遣事業で稼ぐ営業利益を、2018年3月期の約2000万円から20年3月期をめどに約5億円に増やす計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。同社は、教育事業を中核に技術者派遣などの人材サービスや介護事業などを展開している。記事によると、海外で採用する技術者を20年3月末までに現在の約5倍の1000人に増やす方針で、国内のIT企業に対して海外技術者の派遣を増やすという。将来的なIT人材不足が社会的に問題視されるなか、積極的な事業展開による業績拡大への期待が高まっているようだ。
■メディカルネット <3645> 869円 +76 円 (+9.6%) 本日終値
メディカルネット<3645>が急伸。同社はきょう午前10時ごろに、遺伝子検査事業などを手掛けるミルテル(広島市)と資本・業務提携したと発表。両社はこの提携で、口腔領域での唾液や口腔粘膜などの臨床検体などを利用した未病・疾患早期発見を目的とした検査などの歯科領域で事業を企画・開発し、メディカルネットが独占的に販売する予定。なお、メディカルネットはミルテルが実施した第三者割当増資を引き受け、これにより以前から保有していた分とあわせミルテル株1万4023株を保有することになったが、持ち分法の適応外だとしている。
■大盛工業 <1844> 263円 +22 円 (+9.1%) 本日終値
大盛工業<1844>は後場急伸。前引け後、18年7月期の連結業績予想について、営業利益を2億4300万円から4億1400万円(前期比74.7%増)へ、純利益を2億3500万円から3億200万円(同8.9倍)へ上方修正したことが好感されている。不動産事業において予定していた不動産物件の販売が次期にずれ込んだことなどが響き、売上高は42億4500万円から41億2900万円(同7.0%増)へ下方修正したが、建設事業の完成工事で施工方法が収益性の高い推進工事施工へ変更となったことなどで完成工事利益が増加したことが寄与する。
●ストップ高銘柄
ユビキタス <3858> 1,081円 +150 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース