国際決済銀行、仮想通貨の欠陥を指摘【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2018年6月18日 19時38分

国際決済銀行(BIS)は17日、年次報告書を発表し、その一部において仮想通貨の欠陥を指摘した。

同行は通貨が機能するためには、価値の安定性に対する信頼と効率的に拡張する能力が必要だとした上で、仮想通貨は規模の拡大に耐えられないことを指摘。仮想通貨は、利用者の増加に伴ってネットワークが混雑し、取引手数料の高騰や取引の承認に遅延が生じるため、決済手段としての利用には不向きであるとの見解を示した。

また、仮想通貨が依拠する分散型ネットワークが脆弱であるために、いつ信用が失われ無価値になってもおかしくないと指摘。マイニング(新規発行や取引承認に必要となる計算作業)の為にエネルギーを大量に消費するシステムであることから、「環境面での大惨事」を引き起こしている点も批判した。

BISは今年の3月にも報告書を発表し、各国の中央銀行に対して、独自の仮想通貨を発行する前に、潜在的なリスクや影響について熟考するように警告している。

また2月には、総支配人のアウグスティン・カルステンス氏が独ゲーテ大学で講演を行った際に、金融当局に対し、仮想通貨に関して消費者と投資家の保護に向けて対応を準備する必要があると呼び掛けたほか、ビットコインについて「バブルと詐欺行為と環境破壊の組み合わせ」と厳しく批判した。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.