NY株式:NYダウは103ドル安、貿易摩擦への懸念が相場の重し
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は103.01ドル安の24987.47、ナスダックは0.65ポイント高の7747.02で取引を終了した。対中貿易摩擦への懸念から売りが先行。6月NAHB住宅市場指数が年初来の低水準に落ち込んだことも嫌気された。原油相場の上昇に伴い、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、尋常性乾癬治療薬が米食品医薬品局(FDA)の承認取得に失敗し、大幅下落。半導体のインテル(INTC)とメディアのウォルト・ディズニー(DIS)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け軟調推移。一方で、原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、一部アナリストが4-6月期にフリーキャッシュフローが予想を大幅に上回る可能性を指摘し上昇した。
複写機のゼロックス(XRX)は、著名投資家カール・アイカーン氏らの圧力を受けて富士フイルムとの統合計画を破棄した問題で、富士フイルムが10億ドルの賠償を求めて提訴し、先行き不透明感から売られた。
Horiko Capital Management LLC
《TM》
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