大豆価格の大幅下落で、東京トウモロコシもしばらく軟調地合いか サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

経済
2018年6月19日 19時04分

皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。 市場では米中貿易戦争の激化が懸念されていますが、それは商品先物市場にももちろん影響しています。そこで、今回はトウモロコシ市場についてのレポートをご紹介しますね。

大豆の値動きについて、レポートでは『中国が米国産大豆への追加関税に動く可能性も高まり、先週末のシカゴ大豆が大幅下落となりました』と分析しています。また、『格付け会社のフィッチ・レーティングが15日に発行したレポートでは、「中国経済の減速により、中国に農産物や輸送機器を輸出している米国のいくつかの州で輸出が落ち込み、税収に悪影響を及ぼす公算が大きい。特に大豆輸出が悪影響を受ける」と指摘しております』と伝えており、『「中国経済成長の減速+米中貿易摩擦の高まり」により、米国産大豆における環境はフィッチの予想よりも深刻かもしれません』との見解を示しています。

続いて、大豆価格の下落局面について『飼料に対する大豆の配合割合が増加し、それだけ飼料に対するトウモロコシの配合割合が減少することも考えられます』と考察を述べており、『中国は、米国産大豆と米国産トウモロコシ製品への追加関税に動く可能性が高まっているので、米国の中国へのトウモロコシ製品輸出も減少することが考えられます』と指摘しています。

最後に、今後の値動きについて『東京トウモロコシもしばらく軟調地合いを続ける可能性があります』と分析するとともに、『米農務省から今種発表される週間作柄・育成進展状況を受けて米国産トウモロコシと米国産大豆の豊作観測が更に高まる可能性もあります』と示唆しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の6月18日付の「トウモロコシ市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター三井智映子

《DM》

提供:フィスコ

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