今日の為替市場ポイント:米利上げ継続への思惑強まる

通貨
2018年6月21日 8時34分

20日のドル・円相場は、東京市場では109円86銭から110円25銭まで反発。欧米市場でドルは110円45銭まで続伸し、110円36銭で取引を終えた。

本日21日のドル・円は、110円台で推移か。リスク回避的なドル売り・円買いは一巡したとみられる。米利上げ継続への期待が再び高まっていることから、ドル・円は110円台を堅持し、底堅い動きとなりそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は20日、「緩やかな利上げ継続の根拠が強い」、「米国経済は非常に良好」、「インフレはFRBの目標である2%に近づいた」、「米国の財政政策は、今後数年、需要を押し上げ」などの見解を表明した。この発言を受けて米長期債利回りは反発した。米中貿易戦争激化に対する警戒感は低下していないものの、米国株式市場では、ナスダック総合指数は終値で最高値を更新しており、株安を意識したリスク回避的な取引は縮小しつつある。

ただし、通商問題を巡る米国と中国の対立は現時点で解消していないことから、米中貿易戦争の激化によって世界経済が停滞する可能性は残されている。20日の米10年債利回りは反発したが、金利上昇につながる新たな材料が提供されない場合、3%をしっかりと上回ることは難しいとの声が聞かれている。

《CS》

提供:フィスコ

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