売り仕掛け後の底堅さを見極め/オープニングコメント

市況
2018年6月22日 8時26分

22日の日本株市場は、海外株安の影響から売り先行の展開となろう。21日の米国市場は、米中貿易摩擦への懸念やイタリア政局不安を受けて欧州株が全面安となったこともあり、売りが先行した。その後も予想を下回る経済指標のほか、石油輸出国機構(OPEC)での協調減産緩和の思惑から原油相場が下落したことも嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の22390円だった。円相場は1ドル109円90銭台とやや円高に振れて推移している。この流れを受けて、指数インパクトの大きい値がさ株などが弱含みとなりそうだ。

ただし、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。昨日の日経平均は続伸となったものの、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めていた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>の2社で日経平均を約85円押し上げており、、インデックスに絡んだ売買が中心だった、そのため本格的なリバウンドとは見られず、引き続き米中貿易摩擦への警戒など、外部環境に振らされやすい需給状況は想定内であろう。

ただ、足元でVIX指数が低下傾向にあり、21日は一時15ポイントを付ける上昇局面もみられたが、依然としてボトム圏での推移であり、米中貿易摩擦については、市場はそれ程警戒はしていないようである。そのため、売り仕掛け的な商いが出やすい一方で、相場の底堅さとともに、押し目拾いの流れが強まってくる展開が期待される。もっとも、外部要因に振らされやすい点は変わらないため、中小型株での自律反発狙いの売買が有効になろう。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.