話題株ピックアップ【夕刊】(1):GMO-PG、Jディスプレ、昭電工

注目
2018年6月22日 15時15分

■SECカーボン <5304>  13,020円  +690 円 (+5.6%)  本日終値

SECカーボン<5304>は全般軟調地合いのなかで3日続伸。株価は5日に、1万5740円で年初来高値をつけて以降調整トレンドを強いられていたものの、ここにきて1万2000円台で底値固めの動きをみせはじめている。PERは8倍近辺と極めて割安水準にある。同社は5月11日に19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は298億円(前期比83.4%増)、経常利益は84億円(同7.3倍)、最終利益は66億円(同3.3倍)を見込み、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。今期は世界的な電極需給の逼迫を追い風に、黒鉛電極の販売数量が増加するうえ、販売価格も上昇し、人造黒鉛電極事業の売上高が前期の64億100万円から今期は181億3100万円と前期比2.8倍に跳ね上がる計画を打ち出している。

■GMO-PG <3769>  13,160円  +630 円 (+5.0%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続伸し上場来高値を更新。21日の取引終了後、世界最大のサポートサービス業界のメンバーシップ団体であるHDIと同じコンセプトで設立された、HDI-Japanが主催するHDI格付けベンチマークの「モニタリング」格付けで、決済代行業界では初めて最高評価である三つ星を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。HDI格付けベンチマークとは、HDIの国際標準に基づいて設定された評価基準に沿って、HDIの審査員が顧客視点で評価し、三つ星・二つ星・一つ星・星なしの4段階で格付けを行うもの。この格付けの調査で同社のカスタマーサポートは、特に「加盟店(顧客)目線を重要視した対応」や「顕在化した課題に加え潜在的課題まで解決を試みる積極性」という点が評価されたとしている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  150円  +7 円 (+4.9%)  本日終値

ジャパンディスプレイ<6740>は大幅高、輸出セクターが総じて売られるなかで頑強な展開をみせた。レオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に提出した大量保有報告書によると、レオスの同社株式保有比率は5.62%となり、新たに5%を超えたことが判明、これが株価を刺激する形となっている。同社株は3月下旬以降、下落歩調を強め、5月29日には109円の上場来安値まで売り込まれた。その後は底入れ反発に転じ今月18日には159円の戻り高値をつけたが、直近は140円台で強弱感が対立、売り物をこなす状況にあった。

■シークス <7613>  2,343円  +78 円 (+3.4%)  本日終値

シークス<7613>が高い。同社はきょう午後2時30分ごろに、100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.03%)、20億円を上限とする自社株を実施すると発表。需給の改善などが期待されているようだ。取得期間は、7月2日から9月20日まで。自社株買いを実施する理由については、株主還元の強化および資本効率の向上、機動的な資本政策を実行するためとしている。

■昭和電工 <4004>  4,860円  +135 円 (+2.9%)  本日終値

昭和電工<4004>が続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は5240円から6800円に見直した。「黒鉛電極の市況・マージンは未踏の領域続く」と指摘し、業績予想を増額修正している。同証券では、これまで黒鉛電極の市況急騰・マージン拡大は一時的な事象と位置づけてきたが、持続性を伴う事象へと見方を改めた。業績面では、18年12月の連結営業利益予想を1230億円から1720億円(会社予想1370億円)、19年12月期は同1400億円から1780億円に見直している。

■メガチップス <6875>  3,085円  +85 円 (+2.8%)  本日終値

メガチップス <6875> が全般下げ相場に逆行し反発。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出したことがわかっており、需給思惑から買いが先行したようだ。報告書によれば、ブラックロックと共同保有者のメガチップス株式保有比率は5.92%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

■能美防災 <6744>  2,439円  +56 円 (+2.4%)  本日終値

能美防災<6744>が7日ぶりに反発。東海東京調査センターが21日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を2600円から3250円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、火災報知設備のリニューアルの好調や、堅調な道路トンネル向けに加えてオフィスビル向け消火設備の売り上げが増加することを要因として、19年3月期の営業利益は139億円(同7.9%増)と会社計画(131億5000万円)を上振れ、過去最高を更新すると予想している。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,405円  +90 円 (+2.1%)  本日終値

トリケミカル研究所<4369>が反発。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は5600円から5650円に見直した。同社は半導体製造に使われる特殊ガスなど高純度化学薬品を販売。第1四半期は好調であり、19年1月期の業績には増額期待が出ている。具体的には今1月期の連結純利益は21億5000万円(会社予想19億1000万円)と増額修正を予想している。

■JBR <2453>  951円  +12 円 (+1.3%)  本日終値

ジャパンベストレスキューシステム<2453>が後場一段高。同社はきょう、テレビ東京系列で今夜放送される「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に、同社の玉置恭一氏がカギ開けのプロとして職人技を披露することを明らかにした。出演するのは「開かずの金庫を開けろ!神戸の大貿易商のW金庫」というコーナーで、神戸貿易商の豪邸、洋館に眠る「開かずの金庫」の開錠に挑戦するという。

■カプコン <9697>  2,853円  +23 円 (+0.8%)  本日終値

カプコン<9697>が4日続伸。この日朝のザ・ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版で「カプコンは、任天堂の家庭用ゲーム機『ニンテンドースイッチ』向けにクラウドベースのストリーミングサービスとして配信するハイエンドゲームを増やす可能性がある」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。カプコンは、既に今年5月、ニンテンドースイッチ向けに「バイオハザード7 レジデントイービル」のクラウド版を発売している。記事によると、クラウド配信を他の作品にも広げることを検討しているという。

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