話題株ピックアップ【夕刊】(1):パークシャ、コナミHD、国際石開帝石

注目
2018年6月25日 15時18分

■パークシャ <3993>  12,240円  +990 円 (+8.8%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>は5日ぶり急反発、前週は調整色の強い展開を強いられていたが、目先は人工知能(AI)関連株物色人気が再燃しており、ディープラーニングを活用した業務効率化実現のアルゴリズムモジュールとアルゴリズムソフトウエア開発を手掛ける同社株にもリターンリバーサル狙いの買いが流入した。トヨタ自動車<7203>との資本・業務提携で株価を大化けさせたALBERT<3906>が脚光を浴びるなか、同社もトヨタと資本提携関係にあり、その連想も働いた。

■リョーサン <8140>  3,840円  +210 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

リョーサン<8140>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の自社株買いは、上限を200万株(発行済み株数の8.17%)、または80億円としており、取得期間は6月25日から来年3月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、機動的な資本政策を遂行するためとしており、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買付で取得するとしている。

■USENHD <9418>  1,197円  +32 円 (+2.8%)  本日終値

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が高い。この日午後の日経新聞電子版で、「USEN-NEXT HOLDINGSは、国内の飲食店やホテルなどで中国版スマートフォン決済『支付宝(アリペイ)』『微信支付(ウィーチャットペイ)』を使えるようにする」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、中国メーカーのラカラと提携して同社の決済基盤を利用するという。ラカラがアリペイとウィーチャットペイの双方を使えるQRコードを発行し、USENが契約する店舗に配布する方法で利用できるようにし、秋以降はUSENが有線放送サービスなどで顧客店舗に設置している決済端末や、ホテル向けの自動精算機にアリペイやウィーチャットペイの決済機能を組み込むという。QRコードで決済を行う仕組みは中国で利用が急拡大しているだけに、契約店の利便性向上や、ひいてはUSENHDの業績にもプラスに働くとの思惑が働いた。

■コナミホールディングス <9766>  5,750円  +130 円 (+2.3%)  本日終値

コナミホールディングス<9766>が反発。サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表が日本時間25日未明の試合でセネガルと引き分け、決勝トーナメント進出の可能性が高まっていることから、同社のサッカーゲーム「ウイニングイレブン」(ウイイレ)にも好影響を及ぼすとの思惑が強まったようだ。なお、日本代表は、日本時間28日午後11時キックオフのポーランド戦で勝つか引き分ければ、同時キックオフのセネガル―コロンビア戦の結果にかかわらず、2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決定する。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,129.5円  +19.5 円 (+1.8%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など原油関連株が高い。前週22日に行われたOPEC総会では減産量の緩和が決まったが、実質的な増産量は想定した増産量を下回るとの見方から、原油先物を買い戻す動きが活発化した。同日のWTI原油先物価格は3ドル以上の急騰をみせ、終値ベースで1バレル=68ドル58セントまで上昇した。これを受けて、米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が2%以上の上昇を見せるなど大きく買われており、東京市場にも会社更生法を申請した日本海洋掘削<1606>を除いて、この流れが波及した。

■スギホールディングス <7649>  6,640円  +110 円 (+1.7%)  本日終値

スギホールディングス<7649>が続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を6400円から7500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。18年2月期の既存店売上高が同証券の想定以上に好調に推移したほか、19年2月期以降の出店予想を年間80店から85店に引き上げたことから、19年2月期・20年2月期の売上高予想をそれぞれ20億円・40億円増額した。また今期も積極的に経費を投入する同社計画を踏まえ、同証券でも販管費前提を引き上げる一方、売上高の増額や自社物流センターの活用(メーカーとの直接取引増加など)による粗利率改善を踏まえて、19年2月期の営業利益予想を250億円から260億円(会社予想255億円)へ引き上げ、20年3月期を同269億円から280億円へ引き上げた。

■武田薬品工業 <4502>  4,526円  +58 円 (+1.3%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が反発、底入れの動きをみせている。東京市場は米中貿易摩擦問題などを背景に自動車や電機、機械セクターなど輸出主力株に向かい風の強い地合いとなっている。そのなか、同社株はアイルランドの製薬大手シャイアーへの巨額買収を嫌気さる形で、2月以降急激に株価水準を切り下げており、足もとは自動車株などからの物色資金シフトの動きが出ているもようだ。1月10日の年初来高値6693円からの押し幅は前週末終値ベースで2200円以上となっていた。今月下旬になって一部外資系証券などからシャイアー買収を評価するリポートが出たこともあって、時価近辺は売られ過ぎ水準との見方が徐々に強まっている。

■ライトオン <7445>  1,019円  +3 円 (+0.3%)  本日終値

ライトオン<7445>はしっかり。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.0%減と、2カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。ナショナルブランドのTシャツを中心に夏物商品は堅調に推移したものの、休日が1日少なかったことなどが響いた。商品別では、メンズは吸汗速乾効果など機能素材を使用したボトムス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移した。なお、全社売上高は同2.3%減だった。

■浜松ホトニクス <6965>  4,640円  +10 円 (+0.2%)  本日終値

浜松ホトニクス<6965>が後場プラスに転じた。この日、光半導体モジュール製品の売り上げ拡大に対応するため、本社工場(浜松市東区市野町)に新たに14棟の建設を行うと発表しており、生産能力拡大による業績への貢献を期待した買いが入った。新棟建設は、本社工場内に分散していた光半導体モジュール製品の開発部署を集約するとともに生産スペースを集約・拡張することで、光半導体モジュール製品の開発の迅速化と生産能力を拡充するのが狙い。また、製品倉庫および出荷機能を新棟に移転し、受注、調達、倉庫、出荷までの物流機能を本社工場に集約することで、業務の効率化や情報の共有化を図り、顧客対応の迅速化を進めるとしている。なお、竣工は7月の予定。

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