明日の株式相場見通し=抵抗示した地合い引き継ぎ堅調、75日線の下支えに期待感
あす(27日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が大幅反落したにも関わらず、抵抗力を発揮した地合いを引き継いで堅調な推移となりそうだ。これまで調整を強いられてきた銀行株や半導体関連銘柄への底打ち反転上昇への期待が高まっている。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式相場が大幅安となったにも関わらず、日経平均が前日比プラス圏で引ける抵抗を示した。その背景としては、円高・ドル安進行の一服や、米株価指数先物の時間外取引での堅調が取りざたされていた。さらに、これに加えて、テクニカル面で自律反発を促す要因もあったようだ。前日の25日終値ベースでの日経平均の騰落レシオ25日移動平均が75%と、底値ゾーンとされる70%に接近していた。また、5月下旬の下落局面でも下値抵抗線となった75日移動平均線に接近してきたことによる下支え期待もあったようだ」との見方が出ていた。
26日の東京株式市場は、朝方はリスク回避の売りが優勢だったものの、下値では押し目買いや買い戻しが入り、日経平均株価は後場にプラス圏に転じた。日経平均株価終値は前日比3円85銭高の2万2342円00銭と3日ぶり小反発した。
日程面では、フィリピンでのケーブルテレビ事業者向けの国際通信サービスの卸提供および法人向けインターネット接続サービス(ISP)の提供、日本国内での主としてコールセンターを対象とした音声通信事業などを手掛けるアイ・ピー・エス<4390>、不動産・施設などの運用管理に関するクラウドサービスを提供するプロパティデータバンク<4389>、音声合成エンジンおよび音声合成に関連するソリューションを提供するエーアイ<4388>の3社が東証マザーズ市場に新規上昇する。
このほかに、国会で党首討論、25日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米5月の耐久財受注が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)