米ハイテク株安が重石/オープニングコメント

市況
2018年6月28日 8時35分

28日の日本株市場は、直近安値水準でのこう着が続きそうである。27日の米国市場は、買いが先行したものの、主要ハイテク株や長期金利低下を受けて金融株に売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の22130円。円相場は1ドル110円20銭台で推移している。米国ではトランプ大統領が、中国による対米投資制限について対米外国投資委員会(CFIUS)の役割強化での対応を選択し、強硬措置を避けたことが好感されたほか、原油相場の上昇も材料視されたが、ハイテク株の下落が重石になりそうだ。

ただ、昨日の日経平均はこう着感の強い相場展開となったが、一先ず落ち着いた値動きとなっている。物色はリスク回避的な流れの中で、内需・ディフェンシブ系にシフトしているほか、個人は中小型株での短期値幅取り狙いの売買が中心。米中貿易摩擦に対する警戒感は依然として強いものの、市場は冷静に対応しているように映る。

本日は株主総会集中日となることもあり、個別物色の流れが一段と強まりやすいだろう。また、NT倍率の修正の流れから、銀行株の動向も引き続き注視しておきたいところである。また、警戒感は強いものの、円相場がやや円安に振れて推移しており、自動車株の底堅さを見極めたいところでもある。

一方、日経平均は5月安値を意識した慎重スタンスとなるが、シカゴ先物は一時22090円まで下げる局面もみられた。22000円を固める動きをみせてくるようだと、次第に押し目を拾う動きも意識されてくるだろう。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

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