話題株ピックアップ【昼刊】:日本新薬、夢真HD、出光興産

注目
2018年6月28日 11時40分

■日本新薬 <4516>  6,790円  +380 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

日本新薬 <4516> が続急伸。28日朝、米ニューオーリンズで開催中の「2018 New Directions in Biology and Disease of Skeletal Muscle Conference」において、米国とカナダで実施中のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「NS-065/NCNP-01」の第2相試験、日本国内で実施した「NS-065/NCNP-01」の第1/2相試験で同治療薬の有用性を示す結果を発表したことが買い材料視された。デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は生命を脅かす進行性の筋疾患で、筋肉内のジストロフィン蛋白の欠損が原因で起こる疾患。両治験でDMD治療薬「NS-065/NCNP-01」が筋肉内ジストロフィン蛋白を発現したことを確認できたと報告した。DMD治療薬として「エクソン53スキッピング薬」があるが、治療対象となる遺伝子変異を持つDMD患者は全体の8%といわれている。新たな治療薬の開発につながる結果を好感する買いが向かった。

■石油資源開発 <1662>  2,922円  +143 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

石油資源開発 <1662> が大幅続伸。27日取引終了後、カナダ・オイルサンド拡張開発事業において、日量2万バレルでの安定生産操業に移行したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かったようだ。同社は子会社JACOSを通じ、カナダ・アルバータ州ハンギングストーン鉱区で、オイルサンド層から採取される超重質油「ビチューメン」の安定生産操業を目指し、2013年2月からオイルサンド拡張開発に着手した。今回、直近1ヵ月間の日量生産量の平均が2万バレルを超えたことから、安定生産操業へ移行したと判断するに至ったという。なお、今回の安定操業移行による19年3月期業績の変更はないとしている。

■夢真ホールディングス <2362>  1,154円  +48 円 (+4.3%)  11:30現在

夢真ホールディングス<2362>が5日ぶりに反発している。27日の取引終了後、18年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。毎年9月30日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトで食品、電化製品、ギフト、旅行・体験および化粧品などと交換できる「株主優待ポイント」を、保有株数と継続保有期間に応じて3000~2万2000ポイント贈呈するという。

■出光興産 <5019>  4,060円  +80 円 (+2.0%)  11:30現在

出光興産<5019>が続伸。前日に昭和シェル石油<5002>との経営統合が19年春にも実現する見通しとなったことが報道され株価が急伸したが、この日も買い優勢の展開となっている。両社は来年4月に新会社を設立する見込みで、株式交換での合併が有力とも伝えられている。この報道に対して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日、両社の経営統合は出光興産の株価にとり「ポジティブな印象」と指摘。石油セクターにとっても、両社が経営統合する場合、中長期的に製油所の能力削減が実施される可能性がありポジティブとみている。

■三菱UFJ <8306>  633円  +2 円 (+0.3%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は頑強な値動き。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が下落したが、そのなかシティグループやJPモルガンなど大手金融株の下げが目立った。米10年債利回りは前日に2.82%台まで下落しており、運用環境の悪化を嫌気されている。東京市場でも米国事業を展開する同社などメガバンクにとってはネガティブ材料だが、直近は売り物がこなれており下げ圧力は限定的。高配当利回りなどが着目され底入れの動きを見せている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,425円  -272 円 (-10.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

ハイデイ日高<7611>が急反落し年初来安値を更新。27日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5)単独決算が、売上高106億4300万円(前年同期比5.0%増)、営業利益13億5600万円(同6.0%減)、純利益9億1700万円(同6.6%減)と減益着地となったことが嫌気されている。「ちょい飲み」需要を取り込みアルコール類が好調に推移したことに加え、価格改定を実施したことで、既存店売上高は前年同期比2.5%増となり、売上高を押し上げた。ただ、ベースアップ実施などによる人件費の増加や、新規出店の増加、電気代やガス代などの光熱費の増加などが利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高430億円(前期比5.8%増)、営業利益49億円(同4.7%増)、純利益31億9000万円(同5.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■パルコ <8251>  1,170円  -75 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

27日に決算を発表。「3-5月期(1Q)税引き前は22%減益で着地」が嫌気された。パルコ <8251> が6月27日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前利益は前年同期比22.2%減の26.6億円に減り、3-8月期(上期)計画の62.5億円に対する進捗率は42.6%にとどまり、さらに前年同期の52.2%も下回った。

⇒⇒パルコの詳しい業績推移表を見る

■夢の街創造委員会 <2484>  2,424円  -37 円 (-1.5%)  11:30現在

夢の街創造委員会<2484>が大幅4日続落している。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年9月~18年5月)連結決算が、売上高40億400万円(前年同期比5.1%増)、営業利益5億6000万円(同11.2%減)、純利益3億8800万円(同3.1%増)と2ケタ減益となったことが嫌気されている。主力の出前館事業で、アクティブ会員数が約262万人(前年同期比17.0%増)、加盟店舗数が1万6439店舗(同9.9%増)、オーダー数が約1699万件(同35.1%増)といずれも伸長したことで、子会社デリズを売却したにもかかわらず増収を確保したが、今期はシェアリングデリバリー拡大のための積極的な投資を行っていることから、減益を余儀なくされた。なお、18年8月期通期業績予想は、売上高54億3400万円(前期比9.9%増)、営業利益8億1900万円(同2.4%増)、純利益4億7800万円(同10.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■エービーシー・マート <2670>  6,010円  -60 円 (-1.0%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が6日続落で年初来安値を更新している。きょう付けの日本経済新聞で「2018年3~5月期は、連結営業利益が前年同期比横ばいの140億円弱だったようだ」と報じられており、これが弱材料視されているようだ。記事によると、新規出店で増収を確保したものの、新たなスマートフォン向けアプリの開始でクーポンによる実質的な値引き販売が増え、これが利益を押し下げたという。また、韓国を訪れる中国人観光客が減少したことで、韓国の既存店売上高も冴えなかったとしている。なお、決算発表は7月4日を予定している。

■ソフトフロン <2321>  195円  +41 円 (+26.6%)  11:30現在

ソフトフロントホールディングス<2321>は大量の買い注文にカイ気配スタートとなっている。前日に底入れ反転となり7%近い上昇をみせていたが、きょうも大きく水準を切り上げ戻り足加速。株価が100円台と低位に位置することもあって個人投資家など短期資金の参戦を誘っている。同社は27日、業務の自動化を実現する自然会話AIロボット技術「commubo(コミュボ)」のウェブサイトを開設したことを発表。また、commuboのデモ動画を公開しており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■サインポスト <3996>  2,471円  +322 円 (+15.0%)  11:30現在

サインポスト<3996>が急騰。今月中旬以降、下値模索の動きが続いていたが、終値でプラスを確保すれば実に10日ぶりの反発となる。同社は27日取引終了後、大手企業の社内弁当販売にワンダーレジ(設置型AIレジ)3台を導入し、実利用を開始したことを発表、これが材料視された。同社ではワンダーレジや完全スルー型レジシステムであるスーパーワンダーレジについて、今回の社内販売にとどまらず、小売店舗やスーパーマーケットなどさまざまな利用シーンに合わせた導入を検討しているとしており、今後の展開に期待が高まっている。

■ジェイテック <2479>  232円  +19 円 (+8.9%)  11:30現在

ジェイテック<2479>が急動意、株価低位の強みを発揮して一時11%を超える上昇をみせた。設計・開発分野を中心とする技術者派遣で、自動車メーカーやIT業界向けの高水準の求人需要を取り込むことに成功している。技術職知財リースサービスを顧客にタイムリーに提供できることなどを強みとし、19年3月期最終利益は子会社の減損損失がなくなり前期比2.4倍の高変化を見込む。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  325円  +26 円 (+8.7%)  11:30現在

ソレイジア・ファーマ<4597>が急伸。27日の取引終了後、中国の医薬品規制管轄機関である中国国家医薬品監督管理局(CNDA)の直属機関である医薬品審査評価センター(CDE)から、開発品SP-01(海外販売名「Sancuso」)の新薬承認にかかるCDEでの審査完了と、CNDAへの承認上程について通知を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。SP-01は、抗悪性腫瘍薬投与に伴う悪心・嘔吐を適応症とするグラニセトロン経皮吸収型製剤として開発している製品。同社では今後、CNDAでの事務手続きを経て当局の承認に至るものと想定しているという。

■ホットリンク <3680>  975円  +59 円 (+6.4%)  11:30現在

ホットリンク<3680>が続急伸。前日に10%を超える上昇をみせるなど急動意、きょうは悪地合いのなか目先筋の利益確定売りが出ているが、それを吸収して上値指向を維持する強さをみせている。機械学習や深層学習などを使ったビッグデータ解析ツールを武器に、顧客ニーズを取り込んでいる。また、ボット機能を活用した販促支援サービスなどにも期待が大きく、足もとの収益も好調に推移している。

■アルトナー <2163>  1,258円  +65 円 (+5.5%)  11:30現在

アルトナー<2163>が大幅続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から戻り足に弾みがついてきた。世界的に進むデジタル革命の波が日本の産業界でもIT系人材ニーズを増幅させている。日本の就業者に占めるIT系人材の比率は2%弱と海外と比較してもかなり低いことが指摘されているが、今後はこの比率が高まっていくことが予想される。そうしたなか、同社は機械設計や電子デバイス、システム開発などの技術者人材の派遣を展開しており、自動車業界やIT部品メーカー向け中心に引き合いが旺盛、特に自動運転など先進技術開発分野で商機を捉えている。19年1月期は営業利益段階で前期比12.8%増の7億6800万円を見込むが、上振れの可能性がある。7月3日付で東証2部から東証1部に指定替えとなることで、TOPIX連動型ファンドの組み入れなど株式需給面からの追い風も意識される。

●ストップ高銘柄

アイ・ピー・エス <4390>  7,160円  +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

やまねメディカル <2144>  459円  -100 円 (-17.9%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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