今日の為替市場ポイント:6月ISM製造業景況指数上昇でリスク選好的な円売り継続も

通貨
2018年7月3日 8時33分

2日のドル・円相場は、東京市場では111円06銭から110円60銭まで反落。欧米市場でドルは110円68銭から110円93銭まで反発し、110円88銭で取引を終えた。

本日3日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。米経済指標の改善や米長期金利の下げ渋りを受けて、リスク選好的なドル買い・円売りは継続するとみられる。

米供給管理協会(ISM)が2日発表した6月ISM製造業景況指数は市場予想に反して60.2に上昇した。市場予想は58.0程度だった。ISM製造業調査委員会によると、鉄鋼・アルミニウム関連の混乱、サプライヤーの労働問題、輸送困難の状況は続く可能性があり、輸入関税問題が製造業などの事業活動に影響を与えているもようだ。

6月のISM製造業景況指数の内訳では、新規受注指数が63.5で5月の63.7をやや下回ったものの、生産指数は61.5から62.3に上昇した。さらに、入荷遅延指数は62から68.2に急上昇した。需要増に生産側が対応していない状況となりつつある。先週6月29日発表の5月PCEコア指数の上昇と、この日発表された6月ISM製造業景況指数の内容を併せて考えると、需要増によるインフレ進行の可能性は否定できず。今年後半に2回の追加利上げが実施される可能性はさらに高まったとみられる。

《CS》

提供:フィスコ

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