話題株ピックアップ【夕刊】(3):北の達人、東宝、SMC

注目
2018年7月17日 15時23分

■北の達人 <2930>  754円  -65 円 (-7.9%)  本日終値

北の達人コーポレーション<2930>は大幅続落。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算は、売上高19億700万円(前年同期比2.2倍)、営業利益4億5200万円(同99.6%増)、純利益3億1500万円(同2.0倍)と大幅営業増益となったが、上期計画の営業利益11億700万円に対する進捗率が41%に過ぎないことから、これを嫌気した売りが出たようだ。第1四半期は、期初から積極的に広告宣伝費への資金投入を行った結果、4月には新規顧客の獲得件数が過去最高となったほか、定期購入も順調に推移し売上高が大幅に拡大。広告宣伝費や人件費の増加を吸収した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高75億8900万円(前期比43.4%増)、営業利益24億3000万円(同73.1%増)、純利益16億4300万円(同73.3%増)を見込んでいる。

■SFPホールディングス <3198>  1,800円  -103 円 (-5.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は30%減益で着地」が嫌気された。SFPホールディングス <3198> [東証2] が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比29.5%減の8.1億円に減り、3-8月期(上期)計画の15.6億円に対する進捗率は前年同期の56.6%を下回る51.9%にとどまった。

⇒⇒SFPホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■東宝 <9602>  3,260円  -160 円 (-4.7%)  本日終値

東宝<9602>は大幅反落で年初来安値を更新。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高662億1000万円(前年同期比6.7%減)、営業利益127億5000万円(同26.9%減)、純利益80億8700万円(同33.5%減)と大幅営業減益となったことが嫌気された。邦画で「映画ドラえもん のび太の宝島」「名探偵コナン ゼロの執行人」などの定番のアニメは好調だったが、邦画実写作品でヒット作がなかったことに加えて、前年同期に「シン・ゴジラ」のパッケージ販売が好調だった反動もあり、売上高・利益が落ち込んだ。また、不動産賃貸事業で日比谷シャンテのリニューアル費用を計上したことなども利益を圧迫した。

■SMC <6273>  35,820円  -1,650 円 (-4.4%)  本日終値

SMC<6273>、安川電機<6506>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>など、全体強調相場のなかでFA関連株の逆行安が目を引く状況となった。外国為替市場では1ドル=112円台半ばの推移と円安水準でもみ合うなか、トヨタ自動車<7203>など自動車株は強い動きを示しており、同じ輸出セクターでも明暗を分ける展開だ。市場では「中国景気の減速懸念が引き続きネックとなっている。世界的な設備投資拡大の恩恵が期待できるとの読みで買ってきたが、ここにきて先行き不透明感が漂う状況で、海外機関投資家などのポジションを低くする(持ち高を減らす)動きが反映されている」(国内運用会社)という。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,141円  -16 円 (-1.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>などは売り先行。供給過剰懸念を背景に足もと原油先物相場が売り優勢となり、前日のWTI原油先物価格は3ドル近い急落をみせ1バレル=68ドル6セントまで水準を切り下げた。終値ベースで1バレル=70ドル台を割り込んだのは6月25日以来。これを背景に前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が軟調展開となり、東京市場でも原油安が株価にマイナスに作用する資源開発関連や石油元売りセクターに売り圧力が表面化している。

■ロゼッタ <6182>  2,248円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

ロゼッタ<6182>が急騰し年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高6億5100万円(前年同期比22.1%増)、営業利益4400万円(同20.3%増)、純利益3500万円(同2.0倍)と大幅増益となったことが好感された。昨年11月末にリリースしたT-4OO(Ver.2)を契機にした顧客増加が続いており、開発エンジニアや企画・営業人員の大幅増員を吸収した。また、T-4OOのOEM販売やAPI販売など新たな施策も貢献した。なお、19年2月期通期業績は、過去最高売上高20億600万円以上、営業利益2億2600万円以上と引き続き最低額のみの開示となっている。

■JMACS <5817>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

JMACS<5817>がストップ高。同社は13日、新光商事<8141>製の次世代型空中操作受付システム「Alplay-Info」の受注販売を開始すると発表。「Alplay-Info」は、ASKA3Dプレートという特殊なプレートに光を透過させ、その映像を空中に再結像し、浮かび上がった映像をミドルウェアのフィンガージェスチャーアルゴリズムにより、空中でボタン操作ができるもの。対応言語は、日本語・英語・中国語(簡体字)、韓国語の4カ国語で、グローバルなニーズに応えることができる。

■シンメンテ <6086>  2,515円  +399 円 (+18.9%)  本日終値

シンメンテホールディングス<6086>が大幅高。外食チェーン向けなどを主力に店舗設備のメンテナンスを手掛けている。昨年子会社化した店舗メンテナンス企業テスコの通期業績寄与で業績急拡大、13日取引終了後に発表した19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高が33億2600万円、営業利益は1億2100万円、最終利益は8300万円だった。連結決算への移行で単独決算だった前年同期との単純比較はできないが、営業利益段階で約7割増と高い伸びをみせており、これが株価上昇を後押しする形となった。

■ネオス <3627>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ネオス<3627>に物色人気集中。同社はアプリ開発支援事業がヘルスケアや金融向けで需要を確保しているほか、新規事業の法人向けクラウドサービスも収益に貢献している。13日取引終了後に発表した、19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高が17億7000万円(前年同期比30.6%増)、営業利益は1億1000万円(同3倍)、最終利益は1億2600万円(同8倍)と高水準の伸びを示した。通期計画も既に大幅に超過しており、これを材料視する形で投資資金の攻勢が加速した。

■エスケイジャパン <7608>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

エスケイジャパン <7608> がストップ高。13日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の1.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。「星のカービィ」、自社企画の「忠犬もちしば」といった定番キャラクター商品の好調継続に加え、カプセルトイキャラクター「シャクレルプラネット」の投入も寄与し、37.3%の大幅増収を達成した。併せて、通期の同利益を従来予想の2億円→2.7億円に35.0%上方修正。減益率が39.6%減→18.4%減に縮小する見通しとなった。

●ストップ高銘柄

リボミック <4591>  491円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

古野電気 <6814>  1,114円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

オルトプラス <3672>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

IGポート <3791>  1,590円  -500 円 (-23.9%) ストップ安   本日終値

ネクスグループ <6634>  429円  -100 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値

など、4銘柄

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