前場に注目すべき3つのポイント~出遅れ中小型株での短期値幅取り狙い

市況
2018年7月19日 8時55分

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:出遅れ中小型株での短期値幅取り狙い

■決算チェック:ディスコ、1Q業績観測は減益幅縮小もコンセンサス下回る

■前場の注目材料:安川電、車向け生産設備、中国社に出資

■出遅れ中小型株での短期値幅取り狙い

19日の日本株市場は、日経平均の23000円目前でのこう着になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウは79ドル高となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、6月と7月初めに米景気が拡大したことが示され、緩やかに上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の22860円。円相場は1ドル112円80銭台で推移している。ナスダックは引けにかけて下げに転じているが、時間外でIBMや台湾積体電路製造(TSMC)が上昇しており、下支え要因になろう。

とはいえ、心理的な節目となる23000円処では強弱感が対立しやすいところ。東証1部の売買高は依然として低水準であり、インデックスに絡んだ売買のみでの突破は厳しそうである。また、米国では決算発表が本格化しているが、IBMやTSMCが時間外で上昇する一方で、アメックスやアルコアが弱い動きをみせており、次第に決算後の動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。

昨日の日経平均は直近の戻り高値水準である23000円接近では戻り待ちの売り圧力に押された格好となった。短期筋の買い仕掛けは一巡し、23000円接近で利益確定といった面も感じ取られる。また、米中貿易摩擦の影響を感じさせない米国市場ではあるが、懸念が払しょくされているわけではなく、積極的には参加しづらいところ。

その他、中小型株の資金回転が速く、出遅れていた仮想通貨関連の一角が動意をみせたが、ビットコイン価格の急騰によるところが大きく、今後の持続性を見極める必要がある。ただし、1月高値期日を迎えることから、通過後の需給改善が意識されやすい面はある。資金の逃げ足は速いものの、自律反発狙いは有効であろう。その他、決算発表が今後本格化してくるが、高評価銘柄への資金集中もより強まることが予想される。

■ディスコ、1Q業績観測は減益幅縮小もコンセンサス下回る

ディスコ<6146>の4-6月期(1Q)の営業利益は前年同期補3割減の105億円前後になったようだとの観測が報じられている。従来予想は35%減の98億円。半導体生産に使われる消耗品の販売が好調で想定よりも減益幅が縮小したと伝えているが、市場コンセンサスは110億円超を予想しており、コンセンサスを下回る。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22794.19、+96.83)

・NYダウは上昇(25199.29、+79.40)

・SOX指数は上昇(1369.46、+10.47)

・米原油先物は上昇(68.76、+0.68)

・日銀が大規模緩和継続

・4-6月期好業績への期待

・シカゴ日経225先物は上昇(22860、大阪比+60)

・安川電<6506>、車向け生産設備、中国社に出資

・関西電<9503>、5電力から100万kW融通、気温上昇で需給逼迫

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・10:30 豪・失業率(6月) 5.4% 5.4%

《HT》

提供:フィスコ

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