今週の【早わかり株式市況】 小幅続伸、円安で上値追うも2万3000円接近で伸び悩む

市況
2018年7月21日 6時40分

今週の株式市場は、前半は円安で上値を追ったものの、戻りの壁と意識される2万3000円ライン接近で伸び悩み日経平均株価は小幅続伸にとどまった。

3連休明けの17日は米中貿易戦争への懸念が重荷となったものの、海外ヘッジファンドによる先物市場への買いに加え、為替市場で円安基調が続いていることが追い風となり、日経平均は3日続伸した。

翌18日は前日の米株市場でナスダック指数が最高値を更新したうえ、円安が一段と進んだことから主力輸出株中心に広範囲に買いが入り、日経平均は一時2万2900円台半ば近くまで上値を伸ばした。後場に入ると、5月21日高値の2万3050円と6月12日高値の2万3011円で形成されるWトップに接近したことで売り圧力が強まり伸び悩んだ。19日は前日の米株高で買いが先行したものの上値が重く、買い一巡後は為替の円安一服やアジア株安が意識され利益確定売りに押され、日経平均は5日ぶりに小幅反落した。改めて日経平均2万3000円の壁が意識された格好となった。

週末の20日は値動きの荒い展開となった。前日の米株安や円高進行で寄り付き直後こそ日経平均は安かったが、すぐに買いが入りプラス圏に浮上。その後は中国の人民元安が嫌気され急速に値を下げ、後場後半は 上海株高で急速に下げ渋ったものの、マイナス圏で着地した。

日経平均株価は、前週比100円(0.44%)高の2万2697円と小幅ながら2週続伸して取引を終えた。週間の値幅は407円と、前週の948円から縮小した。

来週は今週2万3000円の壁に跳ね返されたうえ、引き続き米中貿易戦争への懸念も重荷となるだけに弱含みの展開が想定される。ただ、為替が円安に振れれば再び2万3000円突破にチャレンジする可能性は残る。

重要イベントとしては、国内では25日から4-6月期の決算発表が本格化する。海外では26日に開催されるECB理事会や27日発表の米国4-6月期GDPに注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(7月17日~20日)

【↑】   7月17日(火)―― 3日続伸、円安追い風に先物主導で買い継続

日経平均 22697.36( +100.01)  売買高14億0373万株 売買代金 2兆5651億円

【↑】   7月18日(水)―― 4日続伸、円安追い風に上値追いも後半伸び悩む

日経平均 22794.19(  +96.83)  売買高11億4604万株 売買代金 2兆1670億円

【↓】   7月19日(木)―― 小幅反落、前場は買い優勢も上値は重く後場に値を消す

日経平均 22764.68(  -29.51)  売買高12億0660万株 売買代金 2兆1958億円

【↓】   7月20日(金)―― 続落、人民元安を警戒も上海株高で下げ渋る

日経平均 22697.88(  -66.80)  売買高12億6202万株 売買代金 2兆3975億円

◆セクター・トレンド(7月17日~20日)

(1)JAL <9201> 、ANAHD <9202> など空運業が業種別上昇率トップ

(2)出光興産 <5019> 、JXTG <5020> など石油株が大きく買われた

(3)ヤマトHD <9064> など陸運、三菱倉 <9301> など倉庫といった出遅れの内需株が高い

(4)トヨタ <7203> など自動車、オリンパス <7733> など精密といった輸出株の一角は続伸

(5)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、SBI <8473> など証券、日本取引所 <8697> などその他金融が上昇も

東京海上 <8766> など保険株はさえない

(6)東邦鉛 <5707> 、住友鉱 <5713> など非鉄株は売られた

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