20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは6.38ドル安、米中貿易摩擦への警戒感が強まる

市況
2018年7月23日 7時49分

■NY株式:NYダウは6.38ドル安、米中貿易摩擦への警戒感が強まる

20日の米国株式相場は下落。ダウ平均は6.38ドル安の25058.12、ナスダックは5.10ポイント安の7820.20で取引を終了した。トランプ大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を賦課する可能性を示唆し、貿易摩擦への懸念から売りが先行。ハイテク株を中心に上昇に転じる場面もあったが、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、食品・飲料・タバコや銀行が上昇する一方でメディアや不動産が下落した。

運動靴メーカーのスケッチャーズUSA(SKX)は、決算内容が嫌気され、20%を超す大幅下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、決算でガスタービンなどの需要低迷を背景にパワー事業の低迷が明らかとなり、軟調推移。一方で、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)は好決算を発表し、上昇。複合企業のハネウェル・インターナショナル(HON)は、通期の利益見通しを引き上げ、堅調推移となった。

カジノ・ホテル運営のMGMリゾート・インターナショナル(MGM)は、日本でカジノ整備法が成立したことを受けて、業績拡大への期待感から上昇した。

■NY為替:ドル売りに拍車

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円30銭から111円39銭まで下落

し、111円44銭で引けた。トランプ大統領が通貨操作をしていると中国や欧州連合(EU)を批判、また、さらなるドル高が米国の競争力を弱めるとドル高けん制発言をしたためドル売りに拍車がかかった。ユーロ・ドルは、1.1661ドルから1.1739ドルまで上昇し1.1722ドルで引けた。ユーロ・円は、131円04銭から130円55銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3041ドルから1.3140ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9974フランから0.9916フランまで下落した。

■NY原油:もみ合いで68.26ドル、ユーロ高受け

20日のNY原油先物9月限はもみ合い(NYMEX原油9月限終値:68.26 ↑0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.02ドルの68.26ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時68.91ドルまで買われた。米中貿易摩擦の激化によって世界経済停滞への懸念が生じており、米国株はさえない動きとなったが。為替相場がユーロ高・米ドル安に振れたことから、原油先物は下げ渋った。主要産油国は適正な原油供給量を維持するとの見方が広がったことも支援材料となったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.13ドル +0.46ドル(+1.55%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.27ドル +0.42ドル(+0.84%)

ゴールドマン・サックス(GS)231.69ドル +2.06ドル(+0.90%)

インテル(INTC) 51.91ドル -0.07ドル(-0.13%)

アップル(AAPL) 191.44ドル -0.44ドル(-0.23%)

アルファベット(GOOG) 1184.91ドル -2.05ドル(-0.17%)

フェイスブック(FB) 209.94ドル +1.85ドル(+0.89%)

キャタピラー(CAT) 136.82ドル -2.60ドル(-1.86%)

アルコア(AA) 40.32ドル -1.24ドル(-2.98%)

ウォルマート(WMT) 88.06ドル +0.34ドル(+0.39%)

スプリント(S) 5.46ドル -0.01ドル(-0.18%)

《HT》

提供:フィスコ

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