話題株ピックアップ【夕刊】(3):パス、ジェネパ、寺岡製

注目
2018年7月23日 15時21分

■パス <3840>  183円  +50 円 (+37.6%) ストップ高   本日終値

パス<3840>がストップ高。20日取引終了後、オーストラリアのBlockchain Globalとその関連会社であるBlockshine Technologyと包括的業務提携をすることを発表、これを材料視する形で投機資金が流入した。日本でブロックチェーン技術開発及びICOコンサルティング業務の共同事業を展開する計画。

■ジェネレーションパス <3195>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

ジェネレーションパス<3195>がストップ高。同社は20日取引終了後に、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>と事業拡大を目的に業務提携したと発表。これが材料視された。この業務提携は、両社により構築するECサイトで、ユニー・ファミリーマートHDの会員登録者に対して一般顧客と比較して優遇した条件での販売を行うことが柱。これにより、ジェネパは商品・サービスの販売が見込め、ユニー・ファミリーマートHDは会員登録者数の増加が期待できるとしている。

■寺岡製作所 <4987>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

寺岡製作所<4987>がストップ高。前週末20日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を241億円から250億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を8億7000万円から13億円(同1.4%減)へ、純利益を7億7000万円から11億円(同19.4%増)へ上方修正し、最終利益を減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。上期に、期初在庫の評価益が発生したことに加えて、為替相場が想定以上の円安で推移したことが寄与する。また、内外の高付加価値製品の販売が好調なことも貢献すると見込んでいる。

■大泉製作所 <6618>  815円  +115 円 (+16.4%)  本日終値

大泉製作所<6618>は続急騰。ここ電気自動車(EV)向け2次電池関連株への物色人気が再燃しており、同社株もその流れに乗っている。自動車向け温度センサーが主力で業績は堅調。EV向け次世代センサーの開発を進めているほか、EV向け充電器も手掛けマーケットの注目度が高い。1月に1400円近くの水準に買われていたが、時価はそこから大幅な調整を入れており上値余地の大きさが意識される。

■栄電子 <7567>  631円  +74 円 (+13.3%)  本日終値

栄電子<7567>が急反騰。全体相場は売り圧力の強い展開にあるが、値の軽い中小型株の一角は相対的に物色人気を集めている。同社株は時価総額30億円強と小型で足が軽いうえ商いもこなせる銘柄であり、投資資金の流入が加速している。同社はスイッチング電源やコネクターなどを得意分野とする電子デバイス商社で、AI・IoT分野を中心とする企業の設投需要拡大を追い風に、半導体製造装置向け部品販売が好調に推移しており、半導体関連株見直しの流れに乗る。19年3月期営業利益は前期比35%増の2億3800万円を会社側では予想している。

■アライドアーキテクツ <6081>  681円  +70 円 (+11.5%)  本日終値

アライドアーキテクツ<6081>が続急騰。ここ継続的な買いに底値圏から立ち上がる動きを見せていたが、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを形成して戻り足を本格化させた。企業のSNS活用支援業務及び広告サービスを展開しており、不採算で足を引っ張っていたシンガポールでのSNS広告事業から撤退、18年12月期は売上高が26%減と大幅減少する見通しにあるが、一方で損益面の改善は進む。米国の通商政策の先行き不透明感やそれに伴う外国為替市場の動向など、輸出株には不安定な地合いが続くが、そうした影響を受けにくい内需テーマ株として人気化の兆しにある。

■日本鋳造 <5609>  1,249円  +124 円 (+11.0%)  本日終値

日本鋳造<5609>が急反騰。前週末20日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を120億円から130億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を5億円から7億円(同8.2%減)へ、純利益を3億5000万円から5億円(同16.5%減)へ上方修正したことが好感されている。橋梁部品や柱脚などは従来予想通りに推移している一方、製造業において設備投資の増加が継続していることを受けて、鋳鋼・鋳鉄品が建設機械向けおよび産業機械向けに想定以上に増加していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高32億円(前年同期比20.9%増)、営業利益1億6500万円(同3.1倍)、純利益1億2500万円(同3.2倍)だった。

■クロスキャット <2307>  1,428円  +101 円 (+7.6%)  本日終値

クロスキャット<2307>が続急伸。同社株の1400円台は6月15日以来で26週移動平均線からの上放れを鮮明としている。クレジットや金融機関向けに強みを持つシステム受託開発会社で人工知能(AI)やビッグデータ解析などを得意とし、ブロックチェーン分野への展開にも厚い。メガバンクが仮想通貨分野の開拓にも経営資源を注ぐなか、同社は仮想通貨発行に関するエンジニア不足に対応した人材育成を手掛けている点で商機が期待される。足もと金融関連の案件は伸び悩んでいるが、官公庁向けも強く、公共系の大型開発案件獲得の実績が収益に反映される見通し。

■筑波銀行 <8338>  263円  +17 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

筑波銀行<8338>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>などをはじめ地銀株が全面高に買われた。日銀の金融政策を巡る出口戦略への思惑から足もと金利上昇局面にあり、これが運用環境の改善につながる材料として追い風材料となっている。地銀セクターの株価は大底圏に位置する銘柄が多かったことも手伝い、値ごろ感からの買いも入りやすくなっている。

■エキサイト <3754>  792円  +42 円 (+5.6%)  本日終値

エキサイト<3754>が大幅高。伊藤忠系のポータルサイト運営企業で、ネット広告や課金制アプリを収益の源泉としている。6月下旬に初心者がFXトレードをトレーダーに一任できるサービス「macaso(マカソ)」の提供を開始し、フィンテック事業への参入を発表、これを受け株価は2日連続のストップ高を交え、わずか3日間で77%高に買われる人気をみせた。しかし、その後は急反落となりほぼ往って来いの水準まで売り込まれた。ただ、回転売買中心で上値にしこりがなく、ここにきて投機性の強い個人の短期資金などが再攻勢の構えをみせている。

●ストップ高銘柄

豊商事 <8747>  605円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

ジェーソン <3080>  568円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

オンコリス <4588>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ジャストプランニング <4287>  5,610円  -1,000 円 (-15.1%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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