東京株式(大引け)=300円安、日銀の緩和政策修正思惑が売り材料に

市況
2018年7月23日 15時56分

23日の東京株式市場はリスク回避の波にさらされ、日経平均が300円強の大幅続落となった。日銀の金融政策修正の思惑が円高を誘い全体相場の重荷となった。

大引けの日経平均株価は前週末比300円89銭安の2万2396円99銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は13億9961万株、売買代金概算は2兆1640億4000万円。値上がり銘柄数は884、対して値下がり銘柄数は1112、変わらずは106銘柄だった。

きょうの東京市場は寄り付きから大きく売りが先行し、日経平均は寄り後も漸次水準を切り下げる売り圧力の強い地合いだった。ただ、TOPIXは銀行など金融セクターが買われたこともあり下げは小幅にとどまった。トランプ米大統領が中国からの輸入品すべてに関税を課す準備をしていると発言したことが波紋を呼び、米中貿易摩擦の問題が再び懸念要因としてクローズアップされたほか、日銀がこれまでの金融緩和姿勢を修正するとの思惑が、債券安とそれに付随する円高を招き、輸出セクターなどを中心に売りがかさんだ。内需株では銀行や保険株など金融セクターがまとめて買われたものの、金利上昇がデメリットとなる不動産や小売セクターなどは売られるものが多く、値下がり銘柄数も1100を上回った。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が急落、ソフトバンクグループ<9984>も軟調だった。任天堂<7974>、ファナック<6954>なども売りに押された。キーエンス<6861>、TDK<6762>なども下落した。ファインデックス<3649>が大幅安、日本ケミコン<6997>、東京製鉄<5423>なども大きく値を下げた。東海カーボン<5301>、ネクステージ<3186>も安い。

半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売買代金トップで反発、第一生命ホールディングス<8750>も買われるなどメガバンク株や保険株に買いが集まった。このほか千葉銀行<8331>など地銀株も物色人気を集めた。バリューコマース<2491>が急騰、インソース<6200>も大幅高となった。関西ペイント<4613>、インターアクション<7725>も上昇した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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