決算内容を冷静に見極めてからの参加でも遅くない【クロージング】

市況
2018年7月25日 16時03分

25日の日経平均は続伸。103.77円高の22614.25円(出来高概算11億3000万株)で取引を終えた。24日の米国市場では複数の構成銘柄が好決算を発表したことを受けて、NYダウが197ドル高となるなか、東京市場は買い優勢の展開で始まった。ただし、地政学リスクや米中貿易摩擦への警戒、米欧首脳会談の行方などを見極めたいとする模様眺めムードも強く、買い一巡後は22600円を挟んでのこう着感の強い相場展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは石油石炭、非鉄金属、鉄鋼、化学、パルプ紙、機械、ガラス土石が堅調。一方で、陸運、水産農林、不動産、海運、その他金融が小安い。指数インパクトの大きいところでは、決算発表を控えているファナック<6954>、信越化<4063>のほか、エーザイ<4523>、資生堂<4911>がけん引する格好。

日経平均は狭いレンジ取引となり、後場の値幅は50円程度にとどまっている。ファナックや信越化についても、決算を前にショートカバーとみられる動きが優勢だったように映る。ただし、米中貿易摩擦への警戒、米欧首脳会談の行方などを見極めたいとする模様眺めムードも強く、基本的にはリバランスの流れが中心だったとみられる。出来高は11億株台と低水準であり、積極的な参加者は限られている。

その中で、中小型株への物色が強まっている。信用高値期日通過に伴う需給改善への思惑から見直す動きが強まっているようである。また、決算内容を手掛かりとした物色も強まっており、本格化する決算を手掛かりとした中小型株物色が活発になりそうだ。とはいえ、ザラ場に決算を発表した企業の中には、急騰、急落といった株価反応が顕著に見受けられている。決算発表の数も次第に増えてくるなか、値動きの荒さも警戒されてくることになりそうだ。需給改善が意識されるなか、決算内容を冷静に見極めてからの参加でも遅くないだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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