今日の為替市場ポイント:米4-6月期GDPへの期待でリスク回避の円買い抑制も

通貨
2018年7月27日 8時54分

26日のドル・円相場は、東京市場では111円04銭から110円59銭まで下落。欧米市場でドルは110円65銭から111円25銭まで反発し、111円23銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。4-6月期米国内総生産(GDP)は前期比年率+4%台の高い伸びとなることが予想されており、目先的にリスク回避的な円買いは抑制される見込み。

本日発表される米4-6月期国内総生産(GDP)速報値は、米アトランタ連銀の経済予測モデル「GDPNow」の最新の推計では前期比年率+3.8%から+4.8%と推計されている。外為市場では4%成長は織り込み済み。経済成長率は、1-3月期の+2.0%から大幅に加速する見通しだが、市場関係者の間では7-9月期以降の成長率に対する関心が高まっている。今年後半の成長率が4%台で推移するとの見方は少ないが、現時点で7-9月期以降の成長率が急低下する可能性は低いとみられており、インフレ率(コアPCE)は2%程度で高止まりする可能性があるため、年内2回の追加利上げ観測は後退しないだろう。

為替相場については、米国と欧州連合(EU)の貿易戦争はひとまず回避されたものの、自動車関税についての結論は先送りされており、貿易・通商問題を巡って米国とEUが再び対立し、ユーロ・ドルやドル・円相場が乱高下する可能性は残されている。

《CS》

提供:フィスコ

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