話題株ピックアップ【夕刊】(2):日立物流、スタンレー、神戸物産

注目
2018年7月27日 15時17分

■日立物流 <9086>  3,075円  +155 円 (+5.3%)  本日終値

日立物流 <9086> が続急伸。26日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比13.1%増の74.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の国内物流はメディカル関連案件の本格稼働や取扱物量が総じて堅調に推移するなか、生産性改善が寄与し収益が伸びた。また、国際物流では前期に立ち上げた自動車部品関連案件や為替効果などで増収を確保。課題案件の収益改善が進み、大幅増益を達成した。

■スタンレー電気 <6923>  4,000円  +185 円 (+4.9%)  本日終値

スタンレー電気<6923>が急伸。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1098億100万円(前年同期比9.9%増)、営業利益140億7800万円(同37.5%増)、純利益99億8300万円(同47.2%増)と大幅増益だったことが好感された。自動車機器事業でLEDヘッドランプが順調に増加したほか、電子応用製品事業でLED灯体の光源や制御などに用いる電子基板や、ノートPC用プライバシー機能付きバックライトなどが好調に推移したことが増益を牽引した。また、生産革新活動による生産性の向上に取り組んだことも奏功した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高4400億円(前期比0.5%減)、営業利益550億円(同3.4%増)、純利益395億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■神戸物産 <3038>  5,600円  +240 円 (+4.5%)  本日終値

神戸物産<3038>が上値追い。食材販売の「業務スーパー」をフランチャイズ展開しており、堅調な業績を背景に株価は13週移動平均線をサポートラインとする中期上昇トレンドを構築している。PB商品の売れ行き好調で採算性が高まっている。26日取引終了後に発表した6月の全社売上高は前年同月比9.9%増と2ケタ近い伸びを示しており、これが買いを引き寄せる格好となった。

■信越化学工業 <4063>  11,320円  +340 円 (+3.1%)  本日終値

信越化学工業<4063>が4日続伸。25日に発表した第1四半期(4~6月)の業績が堅調だったことが引き続き好感された。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断「A」と目標株価1万5100円を継続した。第1四半期は過去最高を更新したが、なかでも塩ビ・化成品と半導体シリコンの2大事業が貢献。為替前提も1ドル=105円と保守的であり、19年3月期業績は増額修正を予想している。具体的には、今期連結営業利益は会社予想3600億円に対し3850億円(前期比14%増)、20年3月期の同利益は4189億円と連続増益を見込んでいる。

■花王 <4452>  8,403円  +234 円 (+2.9%)  本日終値

花王<4452>が買いを集め中段もみ合いを上に放れてきた。同社は26日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高が7290億3000万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は907億5500万円(同3.9%増)、最終利益は628億500万円(同11.2%増)と増収増益を確保した。同社はトイレタリーで国内トップシェアを誇り、化粧品分野でも屈指だが、中国などアジア向けで需要開拓が進み業績に反映された。なお、通期業績予想は営業利益段階で2150億円(同5.0%増)を見込んでいる。

■メルカリ <4385>  4,685円  +125 円 (+2.7%)  本日終値

メルカリ<4385>が反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を新規「1」としカバレッジを開始した。目標株価は6260円とした。フリマアプリ最大手の同社は、国内のリユース市場を取り込んでいくことで高成長を持続すると予想。特に、所有にこだわらない消費行動が同社の成長の原動力となっており、同社はこの消費行動の中心的存在となっていると指摘している。同証券では、18年6月期の連結営業損益は38億800万円の赤字予想だが、19年6月期は13億8300万円の黒字に転換、20年は182億9500万円へと黒字拡大を予想している。

■東京きらぼし <7173>  2,541円  +55 円 (+2.2%)  本日終値

東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が6日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「後継者に事業を譲る『事業承継』時に発生する資金ニーズを取り込むため、9月にも専門の投資子会社を設立する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、新会社がファンドをつくり、ファンドを通じて資金を出すとしており、傘下のきらぼし銀行以外からも資金を募るという。中小企業を中心に事業承継に関する社会的な関心が高まっていることも、株価を押し上げたようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,208円  +17.5 円 (+1.5%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>が続伸、石油資源開発<1662>は4日続伸といずれも堅調。ここ原油市況が再び上昇基調になっていることが追い風となっており、前日にWTI原油先物価格は31セント高の1バレル=69ドル61セントと70ドル台回復を目前に捉えている。前日の米国株市場ではエクソンモービルが3日続伸し戻り高値を更新するなど強い動きをみせており、この流れが東京市場にも波及している。

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