明日の株式相場見通し=日銀会合の内容次第で波乱展開も、決算は前半ヤマ場で個別物色は活発化

市況
2018年7月30日 17時38分

あす(31日)の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の内容次第で波乱展開となる可能性がある。一方、4~6月期の決算発表は前半のヤマ場を迎え、取引時間中にも多くの決算開示が予定され、それに伴って個別株物色が活発化しそうだ。

市場関係者からは「日銀の金融政策決定会合では、金融政策自体が変更される可能性は少ないものの、ETF(上場投資信託)の購入配分を日経平均連動型からTOPIX連動型へシフトするとの観測が浮上している。もし、日経平均連動型への購入配分減少が現実のものとなった場合、株安・円高が意識される。無風状態であれば、ここ数日で売り込まれてきた分が一時的に買い戻される可能性もあり、いずれにせよ波乱展開の覚悟が必要だ。ただ、日銀によるETF購入配分の見直し問題は、今回の決定会合で変更がなくても、次回以降に懸念が持ち越されることになる」との見方が出ていた。

週明け30日の東京株式市場は、利益確定の動きが優勢の地合いで、日経平均株価は途中下げ渋る場面はあったものの、後場は改めて売り圧力が強まる展開となった。日経平均株価終値は、前週末比167円91銭高の2万2544円84銭と反落した。

日程面では、黒田日銀総裁会見、日銀7月の展望リポート、6月の鉱工業生産指数・完全失業率・有効求人倍率・新設住宅着工戸数に注目。海外では、FOMC(31日~1日)、中国7月の製造業PMI、ユーロ圏4~6月期のGDP、ユーロ圏7月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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