明日の株式相場見通し=イベント通過で決算銘柄物色に勢い、日経平均は強含み推移

市況
2018年7月31日 17時30分

あす(1日)の東京株式市場は、市場で懸念要因とされてきた日銀金融政策決定会合のイベントが通過したことで、売買の自由度が増すことになりそうだ。佳境を迎えている4~6月期の決算発表の内容を吟味しながらの個別銘柄物色の流れが一段と強まりそうだ。日経平均株価は強含みの推移が予想される。

市場関係者からは「日銀は、長期金利の誘導目標を“ゼロ%程度”とする方針を維持した一方で、“金利は経済・物価情勢などに応じて上下にある程度変動しうるものとする”として、事実上、金利の上昇を容認する修正を決めた。同時に、上場投資信託(ETF)の購入配分の見直しも打ち出した。日経平均連動型への配分を減らし、TOPIX(東証株価指数)連動型を増やす。きょうは、こうした政策変更を見越して、前日まで売り込まれていた日経平均寄与度の高い値がさ株が買い戻され、一方でTOPIX関連とされ買い進まれた銀行株が売られた。ただ、次回以降の日銀会合でも金融政策の修正は継続的に検討されるものとみられ、株価への影響が懸念される」との見方が出ていた。

31日の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果を絡め不安定な動きに終始した。日経平均株価は結局、小幅プラス圏で着地した。終値は、前日比8円88銭高の2万2553円72銭と小幅反発した。

日程面では、30日時点の給油所の石油製品価格、7月の新車販売台数に注目。海外では、米7月のADP雇用統計、米7月のISM製造業景況指数、米7月の新車販売台数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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