【↑】日経平均 大引け| 小反発、米中貿易摩擦警戒も値がさ株の一角が買われる (8月3日)

市況
2018年8月3日 16時08分

日経平均株価

始値  22585.54

高値  22613.50(09:17)

安値  22490.57(14:30)

大引け 22525.18(前日比 +12.65 、 +0.06% )

売買高  13億9949万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3264億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、全般地合い悪も値がさ株の一角買われプラス圏着地

2.米中貿易摩擦問題への警戒ムード再燃、米雇用統計発表前の週末で買い手控え

3.中国・上海株の下げが小幅にとどまったほか、為替も円安含みで下値を支える

4.TOPIXはマイナスで引け、全体の77%が値を下げる売り圧力の強い相場

5.ファーストリテは上昇も、トヨタは軟調、三菱UFJなどメガバンクも冴えず

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは7ドル安と小幅続落した。米中貿易摩擦への警戒感から売りが先行、キャタピラーやボーイングなど中国関連株が引き続き売られた。

東京市場では、米中貿易摩擦懸念や米雇用統計発表を前に買い手控えムードの強い展開。一部の値がさ株が買われ日経平均株価はプラス圏で着地した。

3日の東京市場は、米中貿易摩擦に対する警戒感が再び強まったことや、日本時間今晩に米雇用統計発表を控えていることで、総じて見送りムードの強い地合い。米アップル株上昇の流れを引き継ぎ、一部ハイテク株が買われたほか、原油先物価格上昇を追い風に原油関連の一角に買いが入ったが勢いは弱かった。好決算銘柄への買いも全体への影響は軽微。中国・上海株の下げが小幅にとどまっていることや、外国為替市場でも1ドル=111円台後半の推移と円安水準で推移したことで、先物を絡めたインデックス買いで日経平均はプラス圏を維持したものの、実際は全体の77%の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。TOPIXは軟調であり、NT倍率で換算すると日経平均ベースでは120円強下げている感触となる。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が上昇、東京エレクトロン<8035>、パナソニック<6752>も堅調だった。資生堂<4911>もしっかり。スズキ<7269>が大幅高に買われた。ヴィンクス<3784>が急騰、芝浦メカトロニクス<6590>も値を飛ばした。日本金銭機械<6418>が大きく買われ、オイレス工業<6282>、ツムラ<4540>なども物色人気。日産東京販売ホールディングス<8291>も高い。

半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。アサヒグループホールディングス<2502>が売られたほか、クボタ<6326>も急落した。メガチップス<6875>がストップ安に売り込まれ、ダイヘン<6622>、山崎製パン<2212>も急落。アカツキ<3932>が大幅安となり、山陽特殊製鋼<5481>、カカクコム<2371>などの下げも目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、スズキ <7269> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアサヒ <2502> 、クボタ <6326> 、中外製薬 <4519> 、日東電 <6988> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約32円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)銀行業、(5)保険業。

■個別材料株

△NSSOL <2327>

4.96%を上限に自社株買いを実施。

△ヴィンクス <3784>

4-6月期(1Q)経常は3%増益で着地。

△ツムラ <4540>

4-6月期(1Q)経常は7%増益で着地。

△東洋BENG <4828>

上期経常を41%上方修正・2期ぶり最高益、通期も増額。

△エクストリム <6033> [東証M]

中国でiOS版「ラングリッサー」配信開始。

△オイレス <6282>

4-6月期(1Q)経常は31%増益で着地。

△日金銭 <6418>

4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益・上期計画を超過。

△芝浦 <6590>

4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地。

△MCJ <6670> [東証2]

4-6月期(1Q)経常は25%増益で着地。

△スズキ <7269>

4-6月期(1Q)経常は34%増益で着地。

▼省電舎HD <1711> [東証2]

監理銘柄(確認中)に指定。

▼アカツキ <3932>

4-6月期(1Q)経常は37%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)NSSOL <2327> 、(3)芝浦 <6590> 、(4)オイレス <6282> 、(5)日金銭 <6418> 、(6)TOA <6809> 、(7)ツムラ <4540> 、(8)東洋BENG <4828> 、(9)スズキ <7269> 、(10)フジミインコ <5384>

値下がり率上位10傑は(1)メガチップス <6875> 、(2)ダイヘン <6622> 、(3)山パン <2212> 、(4)ロジスネクス <7105> 、(5)あらた <2733> 、(6)アカツキ <3932> 、(7)スターゼン <8043> 、(8)極東開発 <7226> 、(9)ブラインド <7989> 、(10)カカクコム <2371>

【大引け】

日経平均は前日比12.65円(0.06%)高の2万2525.18円。TOPIXは前日比9.51(0.54%)安の1742.58。出来高は概算で13億9949万株。東証1部の値上がり銘柄数は435、値下がり銘柄数は1609となった。日経ジャスダック平均は3788.41円(26.95円安)。

[2018年8月3日]

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