来週の株式相場見通し=米中貿易摩擦懸念で上値重い、好決算銘柄物色も迫力不足

市況
2018年8月3日 17時26分

来週(6~10日)の東京株式市場は、4~6月期の決算発表が後半戦を迎え、業績内容を吟味しながらの個別株物色が継続する。そのなかでも、米中貿易摩擦を巡る懸念がくすぶり続けることが予想され、全体相場の上値圧迫要因となりそうだ。日経平均株価が2万3000円を大きく上回って上昇する可能性が少ない一方で、下値も限定的とみられる。来週の想定レンジは2万2200~2万3000円とする。

市場関係者からは「きょうの日経平均は、小幅反発して引けたものの、東証1部の値下がり銘柄数は1609と、全体の80%近くに達成し、値上がり銘柄数の435(変わらずは59銘柄)を大きく上回った。東証株価指数(TOPIX)は続落し、中小型株や新興市場の銘柄に売りが継続している。ここまでの決算内容については、“比較的良好”との見方は多いもの、好業績銘柄への買いが長続きしない迫力不足の状態だ」との見方が出ていた。

日程面では、6月の家計調査、6月の景気動向指数、6月の毎月勤労統計調査、JPX日経400銘柄入れ替え発表(7日)、7月の景気ウォッチャー調査、7月30・31日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」(8日)、新たな日米通商協議で初会合、7月のマネーストック、6月の機械受注、7月の都心オフィス空室率(9日)、4~6月期のGDP(1次速報値)、7月の国内企業物価指数、6月の第3次産業活動指数、オプションSQ算出(10日)に注目。

海外では、米中間選挙予備選がミシガン州など4州で実施(7日)、中国7月の貿易収支(8日)、中国7月の消費者物価・生産者物価、米7月の生産者物価(9日)、英4~6月期のGDP、米7月の消費者物価・財政収支(10日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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