明日の株式相場見通し=方向感に乏しい地合い継続、中国株の動向を注視
あす(7日)の東京株式市場は、4~6月期決算の発表に伴う好業績銘柄へ積極的な個別物色の姿勢は継続するものの、米中貿易摩擦問題がくすぶるなかで全体相場は方向感に乏しい地合いとなりそうだ。また、上海総合指数など中国株式相場の動向に左右される可能性もある。
市場関係者からは「中国政府が3日に、約600億ドル分の米国輸入品に追加関税を課す報復措置を実施する方針を発表したことで、米中貿易摩擦への警戒感が強まった。きょうは、上海総合指数が前週末比プラス圏でスタートしたのを受けて、日経平均株価も前場終値で上昇した。ところが、上海総合指数がその後マイナス圏に転じると、日経平均もジリ安歩調をたどった。また、大手ゼネコンの大成建設<1801>が低調な決算を嫌気して後場後半に急落したことも市場心理を後退させたようだ」との見方が出ていた。
6日の東京株式市場は、前場は買い優勢となり日経平均は高値圏で着地したものの、後場は売りに押される展開となり、結局小幅安で引けた。日経平均株価終値は、前週末比17円86銭安の2万2507円32銭と小幅反落した。
日程面では、6月の景気動向指数、6月の家計調査、6月の毎月勤労統計調査、JPX日経400銘柄入れ替えに注目。海外では、米の対イラン制裁再開、中国7月末の外貨準備高が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)