明日の株式相場見通し=お盆休み前で持ち高調整の動き、日米新貿易協議を注視

市況
2018年8月9日 17時18分

あす(10日)の東京株式市場は、日本時間10日未明から開催される、日米両国間の貿易・投資拡大に向けた閣僚級の新貿易協議(FFR)の内容を注視しながらの神経質な展開となりそうだ。また、来週は多くの国内投資家が“お盆休み”を取得することから、それを前に、持ち高調整の売りでキャッシュポジションを高める動きも顕著となりそうだ。

市場関係者からは「日米に先行して7月下旬に実施された米EU首脳会談では、米国の自動車輸入制限がひとまず先送りとなった。日米閣僚級の新貿易協議では、自動車を巡る追加関税など輸入制限の扱いが最大の焦点となる。米政策当局から、落としどころを有利に運ぼうと、過激な発言が飛び出す懸念もあり、株価に予想以上のマイナス影響を与える可能性もある」との見方が出ていた。

9日の東京株式市場は、買い手控えムードが強かった。日経平均は朝方に下値を試した後は戻り歩調となり終盤プラス圏に浮上する瞬間もあったが、引け際に手仕舞い売りが出て結局安く引けた。日経平均株価終値は、前日比45円92銭安の2万2598円39銭と続落した。

日程面では、4~6月期のGDP速報値、7月の企業物価指数、6月の第3次産業活動指数、8月のオプションSQに注目。海外では、米7月の消費者物価指数、米7月の財政収支、英4~6月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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