話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニプロ、ロート、昭和シェル
■オロ <3983> 4,310円 +395 円 (+10.1%) 本日終値
オロ<3983>が急反発。同社はERPパッケージソフトウエアの提供・保守や、クラウドを活用したマーケティング支援を手掛ける。同社はこの日の午前10時に決算発表を行い第2四半期(1~6月)累計の連結売上高は前年同期比37%増の25億円4300万円、営業利益は同84%増の6億7300万円だった。ERPのビジネスソリューション事業などが好調だった。18年12月期の予想連結営業利益9億1800万円に対する進捗率は73%に達し、業績の増額期待が膨らんでいる。
■ニプロ <8086> 1,464円 +119 円 (+8.9%) 本日終値
ニプロ <8086> が急反発。9日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比27.4%増の79.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。透析関連製品などの販売が好調だった医療関連事業の収益が拡大したことが寄与。薬価改定の影響や研究開発費などのコスト増加を吸収し、大幅増益を達成した。上期計画の82億円に対する進捗率は97.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ロート製薬 <4527> 3,465円 +265 円 (+8.3%) 本日終値
ロート製薬 <4527> が続急伸。9日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比47.1%増の52.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で高機能眼科用薬やスキンケア関連品の高付加価値品、日やけ止めの新製品などが好調だったほか、インバウンド需要も売り上げを押し上げた。海外では中国の売り上げが回復傾向が継続したうえ、米国やヨーロッパも2ケタ増収を達成した。新規分野への先行投資がかさんだものの、増収効果や販管費の抑制で吸収した。
■奥村組 <1833> 3,645円 +275 円 (+8.2%) 本日終値
9日に決算を発表。「上期経常を15%上方修正」が好感された。奥村組 <1833> が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.7%増の46.5億円に伸びた。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の54億円→62億円(前年同期は97.8億円)に14.8%上方修正し、減益率が44.8%減→36.6%減に縮小する見通しとなった。
■昭和シェル石油 <5002> 1,990円 +149 円 (+8.1%) 本日終値
昭和シェル石油 <5002> が急伸。9日大引け後、19年3月期(決算期変更のため15ヵ月決算)の連結経常利益を従来予想の980億円→1600億円に63.3%上方修正したことが買い材料視された。原油価格が想定価格より上昇したことに伴い、棚卸資産評価益が増加することに加え、石油製品のマージンが改善することが利益を押し上げる。業績上振れを踏まえ、今期の年間配当を従来計画の52.5円→106円に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが13.1倍→8.7倍に低下する一方、配当利回りは4.61%(今期15ヵ月決算を年換算)に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.59%にあたる600万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。なお、取得した株式は11月30日付ですべて消却する。
■イーエムシステムズ <4820> 1,237円 +86 円 (+7.5%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。イーエムシステムズ <4820> が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.2%増の8.4億円に伸び、4-9月期(上期)計画の15億円に対する進捗率は56.4%に達し、5年平均の34.2%も上回った。
■ユニバーサル <6425> 4,050円 +255 円 (+6.7%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は赤字縮小」が好感された。ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ] が8月9日大引け後(16:15)に決算を発表。18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は710億円の黒字となり、通期計画の900億円に対する進捗率は78.9%となった。
■鉄建 <1815> 2,898円 +174 円 (+6.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は11%増益で着地」が好感された。鉄建 <1815> が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比11.5%増の17.5億円に伸び、4-9月期(上期)計画の23億円に対する進捗率は76.3%に達し、5年平均の34.5%も上回った。
■日本空港ビルデング <9706> 5,500円 +270 円 (+5.2%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は63%増益で着地」が好感された。日本空港ビルデング <9706> が8月9日大引け後(16:30)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比62.7%増の61.1億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の99億円に対する進捗率は61.8%に達し、5年平均の40.6%も上回った。
■加藤産業 <9869> 3,765円 +180 円 (+5.0%) 本日終値
9日、加藤産業 <9869> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.36%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月10日から12月31日まで。同時に発表した18年9月期第3四半期累計(17年10月-18年6月)の連結経常利益は前年同期比7.5%増の87.7億円で着地した。
株探ニュース