東京株式(大引け)=300円安、トルコリラ急落で終盤波乱含みに

市況
2018年8月10日 15時49分

10日の東京株式市場は、買い手控えムードの強いなか日経平均株価は軟調な展開で、後場終盤になって一気に下げ幅を広げる展開となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比300円31銭安の2万2298円08銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は15億792万株、売買代金概算は2兆6162億6000万円。値上がり銘柄数は491、対して値下がり銘柄数は1541、変わらずは72銘柄だった。

きょうの東京市場はリスクオフの流れが強まった。寄り前に発表された4~6月GDPは市場コンセンサスを大きく上回ったが、これがドル円相場で円買いの動きにつながり主力株全般に逆風材料となった。また、米国との新貿易協議(FFR)の結果を見極めたいとの思惑も買い手控え感を助長している。後場終盤になると、FFRが10日も交渉継続となったことで、交渉が難航しているとの見方がネガティブに働いたほか、外国為替市場でトルコリラが一段と急落、これが欧州債務国の金融不安の火種となるのではないかという懸念が売り圧力に反映された。業種別には石油を除きほぼ全面安。日経平均は300円強の下げで2万2300円台を割り込んだ。後場に売買が活発化し、オプションSQ算出も絡み売買代金は増勢となっている。

個別では、任天堂<7974>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>も安い。資生堂<4911>が値を下げ、ソニー<6758>、SUMCO<3436>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。第一精工<6640>、トーヨーカネツ<6369>が値幅制限いっぱいに売られ、ヨコオ<6800>、オプトラン<6235>は一時ストップ安、新日本電工<5563>もストップ安寸前に売られた。サニックス<4651>、日本トムソン<6480>なども大幅安。

半面、富士フイルムホールディングス<4901>が高く、昭和シェル石油<5002>、ダイフク<6383>なども上昇した。スズキ<7269>も買い戻し優勢。ハピネット<7552>が値上がり率トップに買われ、ヨータイ<5357>、品川リフラクトリーズ<5351>、河合楽器製作所<7952>はストップ高。ノーリツ鋼機<7744>、宮地エンジニアリンググループ<3431>なども物色人気。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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