概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は5日続落、新興国通貨の下落懸念が高まる

市況
2018年8月13日 10時20分

【ブラジル】ボベスパ指数 76514.35 -2.86%

10日のブラジル市場は5日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比2253.64ポイント安(-2.86%)の76514.35で取引を終えた。78766.07から76043.11まで下落した。

小幅安で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。トルコ・リラの急落を受け、ブラジルの通貨レアルを含む新興国通貨の一段下落懸念が高まった。また、景気の先行きや国内政治環境の不透明感なども指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2275.05 -1.50%

10日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比34.53ポイント安(-1.50%)の2275.05で取引を終了した。2308.46から2259.67まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。米国がロシアに対し、経済制裁を追加するとの観測が嫌気された。また、金属セクターの下落も指数の足かせに。プーチン大統領が金属セクターへの課税目標を最大5000億ルーブル(約8150億円)追加すると発言したことが売り手掛かりとなったもようだ。

【インド】SENSEX指数 37869.23 -0.41%

10日のインドSENSEX指数は反落。前日比155.14ポイント安(-0.41%)の37869.23、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同41.20ポイント高(+0.36%)の11429.50で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。SENSEX指数が前日9日、終値ベースで初めて38000の大台を乗せたことを受け、高値警戒感から利益確定売りに押された。また、この日取引終了後、6月の鉱工業生産が発表される予定となり、慎重ムードも強まった。

【中国本土】上海総合指数 2795.31 +0.03%

10日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93ポイント高(+0.03%)の2795.31ポイントと続伸した。

景気減速への過度な懸念が後退する流れ。直近で公表された7月の経済指標では、貿易統計や物価統計が予想を上回る内容だった。また、決算報告の本格化を控え、業績改善の期待も強まっている。米中貿易摩擦の警戒感や、人民元安の動きなどを嫌気し売られる場面がみられたものの、指数は引けにかけて再びプラスに転じた。

《FA》

提供:フィスコ

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