話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダブスタ、パーク24、ファストリ
■ダブルスタンダード <3925> 5,590円 +705 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
ダブルスタンダード <3925> [東証M]が3連騰、連日で上場来高値を更新した。13日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→8.5億円に21.3%上方修正し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが引き続き材料視された。既存案件の追加受注と新規顧客の獲得が好調に推移していることに加え、複数の新サービスのリリースを予定していることから、売上高が計画を10.4%も上回る見込みとなったことが上振れの要因。同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比80.4%増の2.5億円だった。AIを活用したデータクレンジング(データ整備・正規化)や新サービスを中心としたビッグデータ関連案件の受注が伸びたほか、コスト意識の高まりや業務効率の向上で販管費率が低下したことも増益に貢献した。
■オロ <3983> 4,805円 +130 円 (+2.8%) 本日終値
オロ<3983>が反発、上場来高値圏で上値指向が鮮明だ。同社はERPソフトの開発を主力としており、大手企業グループからの受注が高水準で業績は好調に推移している。18年12月期上期(1~6月)業績は売上高が前年同期比37%増の25億4300万円、営業利益は同84%増の6億7300万円と高水準の伸びを示しており、対通期進捗率が7割を超えている。株価は5月以降13週移動平均線をサポートラインに上値指向を強めており、8月に入ってからは日経平均が大きく軟化するなか、これに逆行する動きをみせている。
■パーク24 <4666> 3,205円 +85 円 (+2.7%) 本日終値
パーク24<4666>が反発。15日の取引終了後に発表した7月度のグループ月次速報で、タイムズ駐車場の売上高が前年同月比6.4%増となり、前年比プラス基調を維持していることが好感された。106件5739台の新規開発を行ったことなどが寄与した。また、カーシェアリングサービス「タイムズ カー プラス」の車両数は2万2377台で、会員数は103万7956人と順調に積み上がっており、これも好材料視された。
■ファーストリテイリング <9983> 49,270円 +1,030 円 (+2.1%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が前場午前10時30分を境に一気に水準を切り上げ1200円近い上昇をみせた。きょうは、10時30分前に米大手メディアを通じて、中国商務省の王受文次官が今月に訪米し、貿易問題を協議するという話が伝わり、先物主導で日経平均はプラス圏に浮上した。そのなか値がさ株で日経平均寄与率の高い同銘柄は裁定買いにより株価が押し上げられる格好となった。
■JT <2914> 3,108円 +56 円 (+1.8%) 本日終値
JT<2914>が3日続伸。同社は14日にたばこの小売価格を10月1日から値上げすることを発表しており、紙巻たばこ122銘柄のほか加熱式たばこ「プルーム・テック」7銘柄などの価格改定の認可申請を財務大臣に対し行っている。メビウスなど代表的な紙巻たばこの改定価格はおおむね30~40円程度引き上げるほか、プルーム・テックについては30円引き上げる。これに伴う収益寄与を見込んだ買いが続いている。
■ファナック <6954> 21,545円 +215 円 (+1.0%) 本日終値
ファナック<6954>、SMC<6273>、ダイフク<6383>など設備投資関連株がプラス圏で頑強な値動きを続けている。全体相場は中国株市場を横目に不安定な値動きが続いているが、足もと上海総合指数が一時小幅プラス圏に切り返すなど下げ止まる動きをみせており、中国景気減速懸念から、その関連株として売られた機械セクターの主力株に買い戻しが優勢となった。きょうは、前場取引時間中に米メディアを通じて中国商務省の王次官が貿易交渉のために訪米すると伝わり、日経平均はプラス圏に切り返す場面があった。その後は買いが続かず再びマイナス圏に沈んだが、機械株は下値に買いが厚く底堅さを発揮している。
■イオンファンタジー <4343> 4,000円 -700 円 (-14.9%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率2位
イオンファンタジー<4343>は大幅続落し年初来安値を更新した。15日の取引終了後に発表した7月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比3.8%減と20カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。プライズ(アミューズメント専用景品)部門で、キャラクター商材の「ポケモン」やオリジナルのサーティワンアイスクリームとのコラボ景品「アイスクリームスクイーズ」などが好調に推移したが、遊戯機械売り上げ、商品売り上げ、遊戯施設売り上げともに前年実績を割り込んだ。なお、曜日調整後の既存店売上高も同1.7%減と2カ月連続で前年を下回った。
■松屋 <8237> 1,150円 -111 円 (-8.8%) 本日終値 東証1部 下落率7位
松屋<8237>が大幅続落。15日の取引終了後に発表した7月度の売上報告で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比1.9%減となり、13カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年に比べて土曜日が1日少ない影響が1.9%あったほか、クリアランスセール開始日のズレや下旬週末の台風、前年にラグジュアリーブランドの限定コラボレーション商品売り上げを計上した反動などがあったことなどが響いたという。また同じく確報ベースで、百貨店事業の7月の月次売上高が前年を下回ったJ.フロント リテイリング<3086>や三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も軒並み安となった。
株探ニュース