話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、SUMCO、エクストリム
■住友金属鉱山 <5713> 3,647円 -77 円 (-2.1%) 本日終値
非鉄株が安い。住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>などが軒並み安。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は3カ月物が15日に前日比240ドル前後安い1トン=5800ドル前後に下落。約1年ぶりの水準に値を下げた。市場では中国の景気減速懸念が強く、銅需要が落ち込むことが懸念されている。住友鉱の場合、米テスラの業績悪化による電気自動車(EV)向け電池材料への影響も警戒されている。
■SUMCO <3436> 1,942円 -35 円 (-1.8%) 本日終値
SUMCO<3436>は6日続落。前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数が大きく下げており、この流れに追随した。同社株はテクニカル的にも13週移動平均線を大きく下に放れたことで売りが加速した。日米ともに半導体関連企業の足もとの収益は好調を極めているが、先行き見通しへの懸念が売り圧力に反映され、株価面では受難の相場展開が続いている。同社の18年12月期第2四半期(1~6月)営業利益は前期比2.4倍の411億9200万円と絶好調だが、株価は決算発表後に上値の重さを嫌気され投げ売りを誘発する格好となっている。
■ファンコミ <2461> 634円 -9 円 (-1.4%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>は反落。15日の取引終了後に発表した7月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比8.1%減となり、10カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業は同3.7%増とプラスを維持したものの、アドネットワークや行動ターゲティングなどのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同30.4%減と落ち込みが大きく、その他売り上げも12.9%減と低調だった。
■物語コーポレーション <3097> 9,020円 -80 円 (-0.9%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>は年初来安値を更新。15日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。天候不順や猛暑の影響で、主力の焼肉部門やラーメン部門などで客数が減少したことが響いた。なお、全店売上高は同8.9%増だった。
■日本テレホン <9425> 446円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
日本テレホン <9425> [JQ]がストップ高。日本経済新聞の16日朝刊で「総務省は2019年7月から、割安な中古のスマートフォン(スマホ)を購入した消費者がどの通信会社でも選べる体制を整える」と報じたことが刺激材料となったようだ。報道によると「NTTドコモなど通信大手3社に、自社が販売したスマホを他社の通信網でも使えるようにする『SIMロック解除』を中古品にも義務付ける」という。同社は中古スマートフォンの買取販売サービスを手掛けており、販売台数増加につながるとの見方から業績拡大に期待する買いが殺到した。また、格安SIM事業を展開する日本通信 <9424> も急騰した。
■エクストリーム <6033> 10,680円 +1,500 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
エクストリーム<6033>がストップ高。前日まで11連騰でそのうちザラ場を含めると9回のストップ高という異彩の急騰劇を演じている。中国でiOS版の配信が開始されたスマートフォンゲーム「ラングリッサー」のロイヤルティー収益が同社の業績に与える影響を材料視しているが、株価の上昇は既にファンダメンタルズから大きく離れた需給思惑に特化した相場展開となっている。8月10日に増し担保規制が入っているが、それをものともしない上昇で株価は1万円大台を突破、初動時から2週間で時価総額は6倍以上に変貌している。
株探ニュース