16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは396ドル高、米中貿易協議の再開へ
■NY株式:NYダウは396ドル高、米中貿易協議の再開へ
米国株式相場は上昇。ダウ平均は396.32ドル高の25558.73、ナスダックは32.41ポイント高の7806.52で取引を終了した。中国代表団の訪米予定が報じられ、今月下旬から米中貿易協議が再開されるとの期待から買いが先行。複数の主要企業決算も好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や電気通信サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。
小売最大手のウォルマート(WMT)は、売上高が過去10年余りで最大の伸びを記録する好決算を発表し大幅上昇。イスラエルの製薬テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(TEVA)は、急性アレルギー反応の補助治療薬「エピペン」のジェネリック薬が米食品医薬品局(FDA)の承認を受け堅調推移。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、8-10月期の業績見通しが好感され買われた。一方で、百貨店のJCペニー(JCP)は、予想外の通期赤字見通しを示して大幅下落となった。
百貨店のノードストローム(JWN)は、マーケット終了後に5-7月期決算を発表し、売上高、1株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米中貿易協議再開への期待でドル下げ渋り
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円56銭から111円12銭まで上昇し、110円90銭で引けた。予想を下回った米国の7月住宅着工件数、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数に失望したドル売りが優勢となった。その後、米中貿易協議再開への期待感やトランプ大統領やクドロー国家経済会議(NEC)委員長がドル高を容認する発言を受けてドル高・円売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.1409ドルへ上昇後、1.1348ドルまで反落し、1.1375ドルで引けた。ユーロ・円は、125円71銭へ下落後、126円49銭まで上昇した。リスク選好の円売りが加速。ポンド・ドルは、1.2754ドルへ上昇後、1.2694ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9925フランから0.9975フランへ上昇した。安全資産としてのフラン買いが後退した。
■NY原油:反発で65.46ドル、株高を好感した買いが入る
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:65.46 ↑0.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.45ドルの65.46ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時65.52ドルまで買われた。原油在庫の大幅増を意識して弱含みとなる場面があったが、米国株高を好感した買いが入った。ユーロ安が一服しつつあることも原油先物に対する支援材料となったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.72ドル +0.36ドル(+1.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.30ドル +0.85ドル(+1.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)233.00ドル +3.75ドル(+1.64%)
インテル(INTC) 47.17ドル -0.29ドル(-0.61%)
アップル(AAPL) 213.32ドル +3.08ドル(+1.46%)
アルファベット(GOOG) 1206.49ドル -7.89ドル(-0.65%)
フェイスブック(FB) 174.70ドル -4.83ドル(-2.69%)
キャタピラー(CAT) 136.26ドル +4.24ドル(+3.21%)
アルコア(AA) 41.45ドル +0.57ドル(+1.39%)
ウォルマート(WMT) 98.64ドル +8.42ドル(+9.33%)
スプリント(S) 6.12ドル +0.11ドル(+1.83%)
《HT》
提供:フィスコ