後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反落、イベント控えこう着も、個人の物色は次第に強まる

市況
2018年8月20日 13時11分

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、イベント控えこう着も、個人の物色は次第に強まる

・ドル・円はもみあい、乏しい方向感

・値上がり寄与トップはユニファミマ<8028>、同2位は東エレク<8035>

■日経平均は反落、イベント控えこう着も、個人の物色は次第に強まる

日経平均は反落。39.92円安の22230.46円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米株高の流れを受けて、先週末比ほぼ変わらずの水準で始まると、寄り付き直後には一時22288.31円と上昇に転じる局面もみられた。しかし、米半導体関連の弱い値動きの流れのほか、中国商務次官の今月下旬の訪米を控えるなかでの、対中追加関税の公聴会と、パウエルFRB議長が講演するジャクソンホール会議という2大イベントを控えるなか、その後はマイナス圏でのこう着感の強い相場展開となった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、その他製品、パルプ紙、鉱業、不動産が小じっかりな他は、倉庫運輸、非鉄金属、金属製品、卸売、陸運、海運、空運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ファナック<6954>が重石。

日経平均は前場半ばには一時22150.75円まで下げ幅を広げる局面もみられたが、全体としては5日線を挟んでこう着が続いている。ソフトバンクG<9984>がプラス圏を回復しているほか、マザーズ指数は5日線処での踏ん張りをみせており、買い一巡後はじりじりと値を消す銘柄が散見されていたが、前場半ば辺りからは徐々に押し目を拾う動きもみられている。東証1部の出来高は5億株を下回っており、イベントを前に依然として参加者は限られている。

そのため、全体の方向性は出難い需給状況ではあるが、踏ん張りをみせてきているマザーズ銘柄の一角には、夏休み明けの個人投資家の短期資金が流入しやすいとみられる。日経平均を横目に、センチメントに影響を与えるソフトバンクGと中小型株への物色が強まりそうである。

■ドル・円はもみあい、乏しい方向感

20日午前の東京外為市場でドル・円はもみあい。今週半ば以降の重要イベントを控え様子見ムードが広がるなか、方向感の乏しい値動きとなった。

ドル・円は、日経平均株価のマイナス圏推移で株安を意識した円買いに振れやすい地合いだが、トルコリラが比較的安定した値動きを維持。警戒は続くものの、円買いは小幅にとどまった。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、目先の日本株安基調を見込んだ円買いが見込まれる。ただ、上海総合指数がプラス圏で推移しており、警戒の円買いを抑制。目先も方向感の乏しい値動きが予想される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円41銭から110円60銭、ユーロ・円は126円26銭から126円55銭、ユーロ・ドルは1.1434ドルから1.1443ドルで推移した。

■後場のチェック銘柄

・イナリサーチ<2176>や駅探<3646>など、4銘柄がストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはユニファミマ<8028>、同2位は東エレク<8035>

■経済指標・要人発言

【要人発言】

・米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)

「トルコの格付けB+に引き下げ(従来BB-)、見通し安定」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

特になし

<海外>

特になし

《HT》

提供:フィスコ

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