話題株ピックアップ【夕刊】(1):フォスター、HIS、スクエニHD

注目
2018年8月31日 15時12分

■フォスター電機 <6794>  1,558円  +197 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

30日、フォスター電機 <6794> が発行済み株式数(自社株を除く)の14.5%にあたる375万株(金額で45億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月3日から19年3月31日まで。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,650円  +185 円 (+5.3%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>は続伸。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年11月~18年7月)連結決算が、売上高5104億3800万円(前年同期比23.0%増)、営業利益95億6300万円(同18.1%増)、純利益44億4000万円(同49.3%減)と2ケタ営業増益だったことが好感された。5月下旬から開始した「スーパーサマーセール」に加えて、過去最大級のチャーター便の仕入・販売により、夏の予約が好調に推移したことに加えて、訪日外国人観光客の増加が寄与し旅行事業が堅調に推移した。また、「変なホテル」の展開加速でホテル事業も順調に収益を伸ばし、営業利益は2ケタ増益となったが、為替が円高水準で推移したことで為替差損が発生したほか、関係会社債権放棄損を計上し最終利益は大幅減益となった。なお、18年10月期通期業績予想は、売上高7200億円(前期比18.8%増)、営業利益173億円(同8.7%増)、純利益91億円(同31.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■スクエニHD <9684>  5,070円  +255 円 (+5.3%)  本日終値

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続伸。同社は30日、中国のインターネットサービスプロバイダ大手の騰訊(テンセント)グループと戦略的提携関係を構築することで合意したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。両社は、合弁会社の設立や新規IP(知的財産)の基づくゲームの共同開発などで合意。提携を通じて、中国市場だけでなく、グローバルなコンテンツ・サービスの展開を加速する。なお、個別の提携事業の詳細は決定次第、順次発表するとしている。

■エボラブルアジア <6191>  2,816円  +127 円 (+4.7%)  本日終値

エボラブルアジア <6191> が8日続伸。30日大引け後、ベトナム最大のコミュニケーションアプリ「ZALO」と連携し、「ZALO TRAVEL」で海外航空券の独占販売を開始したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。ZALOの新サービス「ZALO TRAVEL」で海外航空券を独占販売する。この連携により、ZALO利用者はオンラインで航空券を予約購入することが可能となる。また、ZALO内のオフィシャルアカウントで航空券販売や利用者のサポートも行うとしている。また、28日のオンライン旅行事業における日次取扱高が6.1億円と過去最高額を記録したことを明らかにしたことも好感されたようだ。

■GMO-PG <3769>  13,220円  +490 円 (+3.9%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続伸。30日の取引終了後、総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」に、ブリースコーポレーション(東京都渋谷区)が提供する、スマホアプリを利用してコンビニ支払いができる「PAYSLE(ペイスル)」を追加し、「PAYSLE決済」として提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「PAYSLE」は、スマホアプリに表示された1次元電子バーコードをコンビニ店頭レジで読み取ることで、コンビニ支払いができるサービス。これによりEC事業者は、払込番号による「コンビニ決済」や「払込票決済」、そしてスマホアプリによる「PAYSLE決済」まで、さまざまなコンビニ支払い手段を消費者へ提供することが可能になるとしている。

■アインホールディングス <9627>  8,500円  +230 円 (+2.8%)  本日終値

アインホールディングス<9627>は大幅続伸。30日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算は、売上高650億1300万円(前年同期比1.6%減)、営業利益34億5000万円(同12.9%減)、純利益18億5100万円(同12.7%減)と2ケタ減益となったが、調剤薬局事業の悪化による減益は織り込み済みとの見方が強く、悪材料出尽くし感から買われたようだ。主力の調剤薬局事業は、5店舗の新規出店(閉店10店)を行ったものの、診療報酬改定で薬価が引き下げられたため、調剤薬局事業の利益が減少した。一方、ドラッグストア事業は出店・閉店がなかったが、既存店の改装などの効果で既存店売上高が前年を上回って推移したことに加えて、「リップス&ヒップス」「ココデシカ」などPB商品が堅調に推移し大幅に売り上げ・利益を伸ばした。なお、19年4月期通期業績予想は、売上高2728億7000万円(前期比1.7%増)、営業利益175億円(同10.8%減)、純利益92億6000万円(同12.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■ヒノキヤグループ <1413>  2,911円  +77 円 (+2.7%)  本日終値

ヒノキヤグループ<1413>が続伸。この日午前中、新時代冷暖システム「Z空調」を全国の工務店に向けて販売するために、販売子会社を設立すると発表しており、販路拡大による業績への貢献を期待した買いが入った。「Z空調」は16年12月に発売し、テレビCMの投下などもあってグループ全体で4500棟を超える受注を達成した商品。今回、全国販売(北海道、沖縄県を除く)に向けた設計・施工体制が整ったことを受けて、工務店に向けた販売を開始することになったことから、販路拡大と工務店への柔軟なサポートを目的に、販売元となる新会社「日本ハウジングソリューション」を設立したという。なお、グループ全体での受注と工務店向け販売を合わせ、20年に年間1万棟の受注を目指すとしている。

■シスメックス <6869>  9,640円  +230 円 (+2.4%)  本日終値

シスメックス<6869>が3日続伸。30日の取引終了後、同社および凸版印刷<7911>、理研ジェネシス(東京都品川区)は共同で、がん組織内の遺伝子変異を検出する検査を全自動化する「研究用遺伝子測定装置LW-100」および関連試薬群を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同システムは、「研究用遺伝子測定装置LW-100」および核酸抽出カートリッジ、遺伝子変異検出チップなどの関連試薬群で構成され、手作業を含めた全工程を自動化することで検査の煩雑さを解消したのが特徴。3社では、同システムの研究用としての提供を開始しおり、臨床用途での早期実用化に向けて、システムの臨床的有用性の検証を積極的に進め、がん組織標本を用いた遺伝子検査の標準化を目指すとしている。

■LINE <3938>  5,120円  +110 円 (+2.2%)  本日終値

LINE<3938>が後場急上昇。午後2時15分ごろ、子会社LVCとそのグループ会社が、LINEが独自に開発したブロックチェーン技術を活用するトークンエコノミー構想「LINE Token Economy」を発表しており、これを好材料視した買いが入った。構想の一環として、独自に開発したブロックチェーンネットワーク「LINK Chain」を基盤とした「LINKエコシステム」を公開。あわせて、「LINKエコシステム」内で利用できる汎用コインで日本でのみ利用可能な「LINK Point」と、日本以外で利用できる「LINK」も公開した。なお、「LINK Point」と「LINK」の発行は資金調達を目的とするものではなく、また、18年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■TATERU <1435>  1,606円  +31 円 (+2.0%)  本日終値

TATERU<1435>が後場一段高。この日午後、不動産仲介業務を効率化する業者マッチングサイト「TATERU Buy-Sell for Business」をオープンしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「TATERU Buy-Sell for Business」は、不動産仲介業者や買い取り業者のマッチングを行うとともに、業者間における不動産仲介業務を効率化するサイト。ユーザーが売却物件登録時にサイト上のマップで物件の所在地を選択すると、用途地域や建ぺい率・容積率など売却に必要な最低限の情報を自動で認識し、物件概要書の作成をオートメーション化する。また、物件概要書はPDFとしてダウンロード可能なため、メールやFAXなど従来の方法で情報公開を行うことも可能で、不動産仲介業務を効率化し、情報の可視化により、ユーザー登録数および掲載物件数の向上を目指すとしている。

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