【↓】日経平均 大引け| 9日ぶりに小反落、米株安・円高を嫌気も下げ渋る (8月31日)

市況
2018年8月31日 16時27分

日経平均株価

始値  22733.25

高値  22890.61(14:42)

安値  22678.03(09:12)

大引け 22865.15(前日比 -4.35 、-0.02% )

売買高  13億0302万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆4085億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は9日ぶりに小幅反落、米株安やドル安・円高を嫌気

2.トランプ米大統領による新たな対中追加関税発動への警戒感が再燃

3.寄り後早々200円近い下げ、その後はプラス圏に切り返す場面も

4.中国経済指標が市場予想上回ったことなどを手掛かりに押し目買い

5.値下がり銘柄は全体の6割を占めたが、売買代金は連日2兆円超え

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは137ドル安と5日ぶりに反落した。米中貿易摩擦への懸念が再び高まり、キャタピラーやボーイングなど中国関連株が下落し指数を押し下げた。

東京市場では、前日の米株安やドル安・円高を受け日経平均株価は安く始まったが、その後は一貫して戻り歩調となりプラス圏に浮上する場面もあった。

31日の東京市場は、日経平均が朝安後に一貫して戻り足をみせた。前日の米国株市場では、トランプ米大統領が来週にも中国からの輸入製品2000億ドル相当に追加関税を発動する考えであることが伝わり、NYダウなど主要指数が5日ぶりに反落、外国為替市場でも1ドル=111円を割り込む円高に振れるなど、リスク回避ムードとなった。日経平均は前日まで8日続伸していたこともあって利益確定売りを誘発、朝方に200円近い下げをみせ2万2700円台を下回る場面もあった。しかしその後は、中国の経済指標が市場予想を上回ったことなどを背景に買いが入り下げ渋った。値下がり銘柄数は全体の6割を占めたが、マイナスからプラス圏に切り返す銘柄も少なくなく、東証1部売買代金は前日に続き、活況の目安とされる2兆円ラインを上回った。

個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探る展開に。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>なども安い。オルトプラス<3672>がストップ安に売られ、スルガ銀行<8358>も大きく下落した。サイボウズ<4776>、コジマ<7513>が安く、日本化学工業<4092>も売りに押された。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。武田薬品工業<4502>も買い優勢。フォスター電機<6794>が値を飛ばしたほか、ラクーン<3031>も大幅高。SBIホールディングス<8473>が物色人気となり、東京個別指導学院<4745>も上値追い。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も大きく買われた。エイチ・アイ・エス<9603>も上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、エーザイ <4523> 、テルモ <4543> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、ホンダ <7267> 、ヤマハ <7951> 。押し下げ効果は約43円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)サービス業、(4)不動産業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)保険業、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)銀行業。

■個別材料株

△ラクーン <3031>

5-7月期(1Q)経常は28%増益で着地。

△夢展望 <3185> [東証M]

住友商 <8053> 系のアパレルを企業買収。

△デファクト <3545> [東証M]

東証1部に市場変更。

△DMP <3652> [東証M]

PALTEK <7587> とFPGAを活用したエッジAIソリューションで協業。

△Aiming <3911> [東証M]

スクエニと共同で「ゲシュタルト・オーディン」を開発。

△バリューデザ <3960> [東証M]

りそなグループとキャッシュレス事業で連携。

△エボラブルA <6191>

ベトナム最大のコミュニケーションアプリと提携。

△フォスター <6794>

14.5%を上限に自社株買いを実施。

△HIS <9603>

旅行事業好調で第3四半期営業利益18%増。

△スクエニHD <9684>

中国テンセントグループと戦略的提携で合意。

▼オルトP <3672>

新株予約権発行による潜在的な希薄化を嫌気。

▼メドレックス <4586> [東証M]

東証が信用取引に関する臨時措置を実施。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フォスター <6794> 、(2)ラクーン <3031> 、(3)ランド <8918> 、(4)グロブライド <7990> 、(5)日進工具 <6157> 、(6)SBI <8473> 、(7)キャリインデ <6538> 、(8)パイプドHD <3919> 、(9)アルヒ <7198> 、(10)東京個別 <4745>

値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)アゴーラHG <9704> 、(3)スルガ銀 <8358> 、(4)シンクロ <3963> 、(5)サイボウズ <4776> 、(6)アイビーシー <3920> 、(7)コジマ <7513> 、(8)リョービ <5851> 、(9)サイバーリン <3683> 、(10)デサント <8114>

【大引け】

日経平均は前日比4.35円(0.02%)安の2万2865.15円。TOPIXは前日比3.79(0.22%)安の1735.35。出来高は概算で13億0302万株。東証1部の値上がり銘柄数は736、値下がり銘柄数は1253となった。日経ジャスダック平均は3823.35円(7.28円高)。

[2018年8月31日]

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